ChromecastクローンEzCast

Chromecastが日本でも発売になった。本体価格4,200円で税込み4,536円。600円分のGoogle Play用クレジットが期間限定で付くといっても、それでも米国での販売価格$35に比べて高い。それだけでも個人的には非常に違和感を感じるのだが、一部の日本人には好意的に受け止めらられているようだ。

2年ほど前から、全く同じ様式のAndroidデバイス、つまり、HDMI端子に直挿しするスティック状筐体で、USBケーブルで給電するタイプのAndroidデバイスは存在し、特に中国から安価に入手できる。かつてAndroidメディア・プレーヤーを選定したときにもそういう製品は存在した。例えば今なら、$35も出せばAndroid 4.1を搭載したCortex A9デュアル・コア 1.6GHz, 1GB RAMのMK809 IIが手に入ってしまう。もし自分がそういうものを買う必要があれば、こちらを選ぶだろう。いろいろできて「ツブシがきく」からだ。

そうはいっても、Android端末やタブレットを持っている人で、手間を掛けることなく、自分のAndroidデバイス上のアプリの画面をTVの大画面に表示したいような人には、簡単操作のChromecastは便利だろう。Google謹製だという点も中華デバイスにない大きな安心材料。

ただ、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスを使っている人に対するサポートは今ひとつだと聞く。iOSにはAirPlayという、Googleが「キャスト」と呼んでいることに相当することを実現する技術が元々あり、Apple TVはそれを利用している。AndroidデバイスのみならずiOSデバイスも持つ人(ないしは家庭)であれば、AirPlayサポートしていることが望ましかろう。もしそうなら、iOSデバイス側では特にアプリのインストールなどは必要ないからだ。

そんなことを考えたのは、たまたま知り合いの家庭がまさにそういう家庭だったからだ。そこで少し興味を持って、Chromecastのように素人でも使いやすく、かつAirPlayをサポートするようなデバイスはないかと探してみると、あった。早い話がChromecastのクローンだが、製品の括りとしては、英語では”Miracast dongle”と呼ばれている一群の製品で、EZCastというブランドの製品がよく知られているようだ。これは、「『Chromecast』そっくりな製品が優秀過ぎる! 『AppleTV』のようにミラーリングも可能&サブディスプレイにもなる」などを読んで知った。ちなみにこの記事には、「※とある関係上、実際には使っていません。」などという注意書き付きがついていてなんともいい加減だ。

XDA上のEZCast aka Miracast dongle vs Chromecast (discussion, similarities and differences)によるとiezu.comが大元。ここからOEM供給を受けた製品がたくさんあるようだ。これに限らず中国製コンピューター製品全般に言えるのだが、サポートがしっかりしているかが不安。特に、ファームウェア/OSについて。しかしこの製品については、BBSのファームウェアスレッドを見ると、公的に、かつ頻繁に更新が行われていることが分かる。これは中華製品としてはポイント高い。

AirPlayが使えることが重要だったので、YouTubeのプレイリストを見て確認。

Amazonで検索してみるとたくさんヒットする。製品がたくさんあって、しかも外部wifiアンテナがあったり、なかったり、という細かな仕様の差はあるものの、大きな差はなさそうだ。EZCastのOEMだと確認できないものは選から外した(バージョンアップなどのサポート面で不安だから)上で、最終的には値段で選ぶことになって、Aliexpressで見つけたHot M2 III Google Android 1080P Hdmi Ezcast Mirroring Feature&Pushing Local Content To Tv Player Wifi Dongle Receiver/Adapterを$20.90で購入。日本でChromecastを買う場合のほぼ半額だ。とはいえ、Chromecastの方がなんといっても信頼でき安心なので、その信頼性が2,000円の差額で買えるのなら通常はそちらの方を選ぶ、が、今回はEZCastの方が多機能なのであえてこちらを選んだ。

EZCastと連動させるAndroid端末で使うメインのアプリはEZCast。EZCast(デバイス)でない一般Androidデバイスでも、EZCast ScreenアプリをインストールすることでEZCastアプリから「キャスト」を受けることができる。ただ、AirPlayのレシーバとしても動作する、つまり、「なんちゃってApple TV」になる、という点の方が重要だろう。調べてみると、他のAndroidアプリにもAirPlay receiverの機能を提供するのがある。EZCast(デバイス)ではなく、このEZCast Screenアプリを古Android端末にインストールすることで「なんちゃってEZCastデバイス」として再利用することも考えたが、残念ながらHDビデオの再生に耐えられるだけのハードウェア機能を持つものは手元にないのであった。

では、Androidデバイスを「なんちゃってChromecast」にするものとしては、後述のKoushによるAllShareツール群の他には、Cheapcastというのがあった(Google+のコミュニティー)。が、Googleがこれを使えないような措置をとったため、機能は制限されてしまった上、Google Playからは入手できない模様。

EZCastはMiracastをサポートしている(受信側)ことがChromecastに対する優位点。送信元となるAndroidデバイスでMiracastがサポートされたのはAndroid 4.2からで、それ未満のAndroid OSでは直接利用できない。しかし、代替策はあるようだ。

MirrorOpによるMirrorOp SenderとMirrorOp Receiverの組み合わせで同様なことが可能。ただし、送信元デバイスはルート化済みであることが要件。音は送信されない。

また、Koushというニックネームの開発者が”AllShare”というブランド名の元で、Android, iOS, Chromeブラウザを含む各種プラットフォーム間でのミラリングをサポートするツールを開発しているようだ。

ちなみに、SlashtopではPC (Windows/Mac/Linux)側からAndroidを含む多くのプラットフォームのデバイスに送信できるが、Androidデバイスからの送信をサポートしていない。ただ、音も合わせて送信されることが有用。Slashtopについては、リモート・デスクトップの観点から”リモートデスクトップソフトウェアの選定“という記事でも触れた。

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ChromecastクローンEzCast」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: EZCastが届いた | あくまで暫定措置としてのブログ
  2. ピンバック: EZCastの設置を試みた | あくまで暫定措置としてのブログ
  3. ピンバック: Teclast X98 Air 3G Dual OSを注文 | あくまで暫定措置としてのブログ

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