VoIPサービスScydoを試してみた

世界一安い海外IP電話サービス『Scydo』アプリの使い方」、「『Scydo」 (通話料[1.4円/分]の電話サービス)」、なんかをみて、ScydoというVoIPサービスに興味をもった。何せありえないような安さ。SIPサービスプロバイダという形ではなく、専用のAndroidアプリ、あるいはiOSアプリで利用する形になる。

が、その使用には躊躇した。なぜなら、いわゆるBetamaxクローンと呼ばれている一群のVoIPサービスプロバイダの1つであるから。Betamaxクローンは総じてビジネス面で評判が悪い。たいがいは、一旦クレジットカード情報を渡してしまうと、その後いわれのないチャージをされてしまう、といった苦情だ。

ただ、上記記事を見るとiPhoneアプリではiTunesから支払えるので直接クレジットカード情報 が渡す必要がなく、それならまだ安全だろうと考えた。Androidアプリについてはあまり記載がなかったが、それではきっと同様にGoogle Playから支払うという道が用意されているだろう、と勝手に踏んだ。…が、それは誤りだった。Androidアプリではそのような支払い方法は用意していない。

そこで一計を案じた。この時点で既に自分のAndroid端末でアカウントを作成していたので、知人のiPhoneユーザに頼んで、自分のアカウント情報を教えた上でScydoアプリをインストールしてもらい、それでiTunesでの支払いの代行を頼もう。…が、これも失敗。なぜかそういう支払いの選択肢が提示されないという。

それならば、と一旦既に作ったアカウントを削除することも考えた。ウェブサイトScydo.comのアカウント管理画面では、そのためのボタンが用意されているのだが、何度押そうと何も起こらなかった。

諦めてウェブサイトScydo.comでクレジットカードを使って10ユーロ分のクレジットを購入。ちなみに、アプリでのログイン時には自分の携帯番号として090…や080… のままを使えばよいが、ウェブサイトScydo.com上でログインする際は、先頭の0を落とさなければならない

実際に使ってみた感想は以下。

このアプリを使って発信すると、アカウント作成時に登録した番号が通知される。どの端末を使っても、だ。SIMカードすら挿さずwifi運用している端末からアプリを使って発信しても、だ。これを詐欺紛いだと感じる人は多いだろう。

ただし、「世界一安い海外IP電話サービス『Scydo』アプリの使い方」にも書いてあるが、ドコモ回線には非通知になってしまう。非通知電話を拒否している人も多いだろうから、これはうれしくない仕様。もっとも、おそらくはこれはドコモ側の事業者としての判断の結果で、その判断自身は正しいと思うが。

上記記事では、通話音質は十分使いものになる、というふうな記載があるが、端末機種によって違いがあるようで、Au携帯電話番号宛に発信してテストしてみると、現在自分のメイン端末のHTC J ISW13HTでは、相手の声はこちらには明瞭に聞こえるものの、こちらの声が相手には聞き取れないほど小さくしか伝わらないらしく、実用にならない。極めて残念。公式アプリを使うしかないのだがマイクの調整のようなことは全くできない。そもそもISW13HTの内蔵マイクがいまいちだというから、そのせいかもしれない。Bluetoothヘッドセットで使えばその問題を回避できるかも、と思ったが、残念ながらそうするとアプリが落ちる。

Scydo.comのアカウント設定画面には

Scydo.comのアカウント設定画面には”SIP settings”の文字が

その他自分が使える端末で試してみると、通話品質は Xperia Acro IS11S > Samsung Galaxy Note 3 > Xperia X10 Mini の順になるようだ。ただ、最下位のXperia X10 Miniでも、なんとか使えるレベルだというのは嬉しい。このXperia 2モデルには現在SIMカードは挿しておらずwifi運用している。特にAcroに至っては、元々Au用端末だったものにUMTS (WCDMA)用カスタムROMを焼いているので、SIMカードを挿して携帯電話として使うことはもうできない。それでも(仮に詐欺紛いであっても)自分の携帯電話番号を通知して電話をかけることができる。これが役に立つこともあるだろう。

さて、先に述べたように、ScydoはいわゆるBetamaxクローンと呼ばれているものの1つなのであるから内部的にSIPが使われているのは間違いあるまい。ウェブサイトでもちらっと”SIP Settings”と書かれたリンクもある。リンク先にはSIP関係の情報は記載されてないが、なおのことそうではないかと思ってしまう。もしSIPで扱えるのなら自由度がぐっと高くなる。なんとかその情報を抽出できないか。

…というわけで、パケットキャプチャしてみることに。

まずは、Lubuntuをインストールしてあるネットブックで、”Make Your Linux Machine a Virtual Router“で仮想wifiホットスポットを作成し、そこにAndroid端末を接続させる。

コマンドラインで操作するのだが、既に設定が済んでいれば、

  • ホットスポット開始はsudo ap-hotspot start
  • 停止はsudo ap-hotspot stop
  • 起動はsudo ap-hotspot restart
仮想ホットスポットを動かしているネットブックにAndroid端末から2.4GHz帯11nでwifi接続したときの通信速度

仮想ホットスポットを動かしているネットブックにAndroid端末から2.4GHz帯11nでwifi接続したときの通信速度

ついでにこの状態で端末でスピードテストもしてみた。本編とほとんど関係ない画面キャプチャその2である。

その上でネットブック上でWiresharkを使ってパケットキャプチャしてみた。結果としては、明らかな形ではSIPプロトコルは使われてなかった。まずサイトAとの間で通信があり、次に別のサイトBとの間で通信が行われている。後者はメディア・データの交信であろうから、前者ではセッション管理が行われているのだろうと想像されるが、自分の力では中身は理解できなかった。これは暗号化されているから?

残念!

追記:

ここまでやらなくてはプロとコロル解析なんかできないってことですね。ちょっとパケットキャプチャしただでできると思った自分が甘かったです。

広告

VoIPサービスScydoを試してみた」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Google Voice, Google Talk, PBXes | あくまで暫定措置としてのブログ

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中