RF機能付きIPカメラ

到着したRF機能付きIPカメラ。手前の小さいデバイスは左からリモコン、パニックボタン、そして人感センサー。

到着したRF機能付きIPカメラ。手前の小さいデバイスは左からリモコン、パニックボタン、そして人感センサー。

90歳にも手が届きそうな高齢のおばが一人住まいをしている。実に頭の切れる人だったのだが、最近は同じことを繰り返し尋ねるなど、ぼけの兆候が見られる。近くに娘の一人(私から見るといとこのおねえちゃん)が住んでいるがどう見守りをしていいものか悩んでおられた。自分自身、高齢の父(しかもおそらくは幼少時からの発達障害つき)と何年か一緒に暮らして、苦労をしながらいろいろ工夫を重ねてきた。それが役に立つのなら、とお手伝いを申し出た。

おばの安全の観点から言うなら、そういった入居者を前提に建てられた高齢者向けアパートや老人ホームに移ってもらうのがやはり理想的。しかし、おば自身は自分にその必要があるとは思ってないだろうし、自分が何十年と住んできた家に愛着があって離れたくはないだろう。それを無理やり移すのは、仮に安全面でよくても精神面でいいとは思えない。

どうせ近くに住んでるくらいなら、そのいとこが実家に戻って一緒に住めばいい、と簡単に言う人がいるが、そういった人はそれがいとこ本人にどれだけの犠牲を強いるのかということがわかってない。意味のある見守りを自力でやろうとするなら、基本ずっと一緒にいなければならない。これだけでも、普通の人にとっては非常に大きな負担になる。仮にヘルパーを入れるなどして、自分の時間をいくらかは持てるようにしても、だ。おむつ替えや食事を作って与えたりといったいわゆる介護が必要なくても、ぼけが始まっていたりして「いつ何をしでかすかわからない」という状況は、見守る側からすると神経がすり減る状況なのだ。自分は、頭のおかしい父の相手をしててそういう状況を3年以上実際に経験したので身を持ってヒシヒシとわかるが、まぁこういうことは自分で経験しないとわからないものなのかもしれない。

それでも見守る側が仕事をしようとするなら、職種は極めて限定されるだろう。なので、こんなことができるのは、配偶者が働いているとかで自分の生計は心配しなくていい、しかも子供はもう育って手がかからなくなっている、というような人ぐらいであろう。いとこはそういう人ではない。フルタイムの仕事を持っているし、職場に平日は毎日出ていかなければならない。よく簡単に見過ごされることだが、ケアする側にも人生がある。しかも、それはケアされる側が亡くなった後も続くのだ。ケアは、する側も後々までその人生が損なわれず、維持できるような形でなされなければならない。この点を全く無視して、「一緒に住めばいい」などと簡単にいうのは、いかにケアする側を軽んじた軽率な行為かわかるだろう。

私はいとこが一緒に住むという選択をしないのはそれ相応の理由があるに違いないと思っているので、その理由を詮索したことはないし、無神経で一方的な意見を差し挟むつもりもない。自分にできることは、彼女が選択した前提のもとでできる限りのお手伝いをすることだと思っている。

それはさておき話を戻す。今まで住んできた家に住み続けられるようにするのであれば、リフォームしてバリアフリー化進めるなどして、そもそも問題が発生しにくくするのは当然としても、それだけでは不十分。問題が発生したときにそれを極力早く検知して、すぐ対処できなければならない。そのためにはおばを四六時中を見守ることが必要になるが、これはそうそう実現できない。この点は、仮に世話人が同居していても変わらない。もちろん、同居していない場合に比べて格段に目が行き届くだろうが、しかしそれでも完璧ではない。例えば、世話人がトイレ行っている間は見守りができない。仮にその時間が短くてもその間に悲劇は起こりうる。このように必ず「穴」が発生する。この点において、同居している場合と別居している場合とは、程度の差こそあれ本質的には変わらない。

この「穴」にどう対処するか。一つの手は常時複数人で見守ることで「穴」の発生を防ぐこと。父の今入所している老人ホームでは、個室ではなく多床室であることもあり、常時複数のスタッフが入れ代わり立ち代わり出入りしいる。入居者どうしでもお互いにある程度は注意を払っていることもあり、結果としてこれが限定的ではあっても実際に行われているといえる。しかし、それでも父が自力で車椅子からベッドの移ろうとして失敗し、その場に転げ落ちたまましばらく誰も気付かず放って置かれる、というような事態が実際に起こっている。生死に関わる問題にはならなかったのは幸いだが、そんな多人数が常時行き交っているような介護専門施設でもそのようなことが起こってしまうということは、見守りがいかに大変かの証左であろう。しかも、おばの場合は経済的にあまり現実的ではない。現在の介護度が要支援2だかで、介護保険を利用したサービスは利用できるがそれが手厚いとはいえない。

残る手はテクノロジーを駆使すること。人間で対処する選択肢が取れないならもうこれしかない。まず、おばが徘徊してしまうことも考えて、AuあんしんGPSについてちと調べてみた。しかし実はおばが引きこもってしまって外出することがない、と聞いてこの案はボツ。

次に、うちでも既に運用しているIPカメラを利用することを考えた。おねえちゃん自身、外から家の中の様子を見たいと思っていたらしく、これはいいマッチングのよう。それにプラスで、おばがスマホを常時持ち歩いてくれるなら、スマホにはいろいろセンサーが組込みであるし外部から様子を把握しやすいと思ったが、おばは頑固者でそんなことをしてはくれなさそうだ。その点父は、スマホを首さげで常時携帯することを受け入れてくれただけ助かった。それさえしてくれていれば、仮に突然倒れても意識が飛びさえしなければ自力で緊急通報ができる(…と思っていたのだが、実際には脳梗塞を起こしていながら自分ではそれを認識できず、全く有効に活用されなかった)。が、ともかくおばは携帯してくれない以上何か他の手を考えなければならない。

デバイスの携帯をしてもらえないのなら、環境側に各種センサーを用意するしかない。IPカメラにはアラームI/O端子があるものがあり、実際うちでもそれを利用して、玄関では呼び鈴代わりのボタンを接続してドアフォン代わりにしているし、台所ではもともとあった煙探知機に接続している(調べてみると移報用信号線が用意されていたので)。アラームがトリガされるとIPカメラを通して、電子メール等々の方法でLAN、インターネットを介して通知がなされる。もちろん、リアルタイムでIPカメラが捉えた動画をスマホのアプリで見ることができる。

今回もそれを考えたのだが、センサーと有線でIPカメラを接続するのが煩わしいのと、接続するセンサーに限りがあるのが問題だと思った。アラーム入力端子については通常1組しか用意されていない。もちろん複数センサーが並列になるようアラームI/O端子と繋げば複数も可だろうが、その場合どのセンサーがトリガーされたのかはわからない。

そんなことを考えながらリサーチしていると、”Not just 720P IP camera, but home security system – eRobot Security System“というBBSのスレッドで、 eRobot(「エロボット」?)というブランドのIPカメラに、433MHzのRF受信機能を持ち、RFセンサーからの信号を受け取れるものがあることを知った。ただし、送信機能はない模様。言うまでもなく、外部からビデオを見ることができるだけではなく、双方向の音声通話ができることが重要。なのでマイクは内蔵、スピーカーは内蔵もしくは外付けできるようになっていることが必要。外付けできるものが、場合によってはアクティブ・スピーカに繋いで大きな出力を得られるという意味でよりよいかもしれない。

後で出てくるリストにも併用できるセンサーが出ているが、AliExpress.comでパラパラ見てみるとパニックボタン(一個あたり$10強)や赤外線動体検知センサー(送料無料の$12.35)なんかも併用できそうだ。このようなものを設置するとき に意外に面倒なのが電源の確保なので、電池駆動式のものならその点楽。併用できるセンサーには、その他ドア開閉センサーや煙探知機もある。

いくつかモデルがあるが以下を候補として検討した:

HKVstar.com上では価格が明記されていない。Webサイト全般もナビゲーションに関して問題があり、URLを知らないと上記ページには到達できない。

以下のYouTubeビデオを見ると何ができるかがわかりやすいかもしれない。

直接メールで連絡を取って以下を入手:

その他この件に関して集めたドキュメントはこのフォルダに入れている。

D1201-Bが$48、D1000が$70。D1001の廉価版と思われるD1000は$56だがスピーカーが内蔵されてない模様。

センサー類はAliExpressでの値段に比較しても安い。もっとも送料次第。

AliExpress上のLeCam Technology Co.,Ltdが同様のIPカメラを扱っている。価格は一見高いがDHLの送料込みなのでそれを差っ引いて考えなければならない。この中で最も安いのは、HKVstar.comには掲載されていないLN885という型番が付いたものでDHLの送料込みで$79(2台以上なら安くなる)。

このベンダから以下のマニュアルを入手した:

どうもこの製品を扱っているセラーは少ないようで、他に唯一見つけたのがAliExpress.com上ではCCTVMANというセラー。が、このセラーのお値段は明らかに高い。

“2cu”という変わった名前のAndroid用アプリはhttp://cloudlinks.cn/download/apk/2cu.apkからダウンロードできる。Google Playでも入手できるが、タブレットからはインストールできなかった。上記URLから直接ダウンロードすると問題なくインストールできた。

同様の製品がないか調べてみると以下が見つかった。

結局、AliExpress.comのセラーからLN885という型番が付いたものを注文した。合わせてPIRセンサーパニック・ボタンも注文。合計$95.93でDHLでの送料込み。一括送付。

余談:ところで、”TP-Link TL-WR703N [OpenWrt Wiki] – DIY Projects“にいくつかArduinoとインターフェースさせてホーム・オートメーションする方法が出ているが”openWRT smart home“ではArduinoを介さず直接RF送信機をOpenWrtが走るTP-Link TL-WR703Nからコントロールする方法が出ている。

First remove the pull down resistor R17.“のわけは、”DangerousPrototypes.com forum • View topic – OpenWRT router WR703N smart home automation compared to Rasp“にある、”…you can also use GPIO7 and GPIO29 as a software I2C port by unsoldering the R15 and R17 pull-down resistors“と関係あるのだろう。

GPIO [OpenWrt Wiki]

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RF機能付きIPカメラ」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: RF機能付きIPカメラ eRobot LN885による外部センサー検知の処理 | あくまで暫定措置としてのブログ
  2. ピンバック: ドコモのらくらくスマートフォン3 F-06Fでテザリングできず | あくまで暫定措置としてのブログ
  3. ピンバック: IPカメラが壊れたかと思った | あくまで暫定措置としてのブログ

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