“おれは2台持ちをやめるぞ!ジョジョーーッ!!“で述べたように、今までの音声のみ用のスマホ+データ回線用モバイル・ルータの2台持ちを止め、スマホ1台(具体的にはAu版Galaxy S5 SCL23)に集約させることにした。これが普通の人のやっていることで、ある意味やっと普通になることになる。実は自分にとっては、かつてAuユーザだったときに1月だけフラット定額をつけてみたときを除いて初めてのこと。ああ、普通ってなんて新鮮。
それで問題になるであろうことがバッテリの持ち。我がSCL23は最初は一日電池が持って感動したのだが、最近は持たなくなってきていた。なので出先ではモバイル・バッテリで補いながら使ってきたが、これが実に煩わしい。テザリングなどやるとさらに電力を消費しそうだ。可能なら、途中で充電する必要もなく一日持つようにしたい。
最初にやるべきなのはインストールしているアプリの整理。なんらかの目的があってインストールしたものの結局使ってないアプリが結構あり、これらが勝手に起動していたりするので何気にこれは大事だろう。
特にテザリングに関しては、電力消費を抑えるためにはWi-FiではなくBluetoothによるテザリングを利用することが考えられる。SCL23側にその機能(PAN)はないようだがGoogle Playで検索してみると、特にEasyTether Tabletが期待できそう(”How to tether Android – EasyTether. Android tethering for Mac OS X, Ubuntu, Fedora, PS3, XBox, Wii, Windows“)。PdaNet+はPANではなくDUNを利用。これ以上は調べてない。
次は、おそらくは単に日々の使用で劣化しているバッテリの容量をいくらかでも回復できるか、ということ。Battery Dr(日-電池 Dr) saverなるアプリがあり、”フルサイクル充電とは?スマホのバッテリー,電池は長持ちするか?[実験,意味] | スマホで困ったときのQ&Aサイト“や”古いバッテリーを復活させるアプリ「Battery Dr」が使えると評判 | 【EXドロイド(エックスドロイド)】“では実際効果があったとしている。
だがこれは非常に疑わしい。私の理解では、フルサイクル充電というのは、バッテリを使い切った状態から満充電にすること。バッテリ残量が20%以下になったところで充電を開始すると、Battery Drが100%にしてくれる、ってことなんだが、それって普通に充電するのと何が違う?しかもバッテリを使い切ったところから充電するわけでもない。それだったら、自分が普段寝るときに充電するときと何も変わらない。
別に驚くべきことでもないが、自分が調べた範囲では、容量を回復することはできないが、Androidが容量を正しく把握しその性能をフルに活用できるようrecalibrationすることはできるし、それは意味があるようだ。基本的には以下の手順を踏めばよいようだ(”clockworkmod recovery – How do I recalibrate the battery of my phone? – Android Enthusiasts Stack Exchange“):
- 端末が電池切れで自動的にシャットダウンするまで使う
- 端末の電源を落とした状態のまま満充電状態まで充電する
- 充電ケーブルを外し、再度端末が電池切れで自動的にシャットダウンするまで使う
“How to calibrate the battery on your Android phone or tablet – AndroidPIT“では、満充電状態であることと、電池を使用しきっていることを、それぞれくどく確認しているので手順数が多いが、要は上と同じ。さらにオプションとしてroot権限を要求するアプリを併用し(re)calibrationしているとしているがそれは一体何をするのだろう?もしbatterystats.binを削除しているのなら、それが無意味であることが”Today’s myth debunking: ‘The battery indicator in the status/notification bar…‘“で説明されている。
いずれにせよ言えることは、普段使いのAndroid端末しか使えないのではこれは簡単にはできないということ。1.のステップで当該端末がシャットダウンした後2.で充電する最中もし電話を受けたりその他の目的でスマホを使用する必要があれば、代替スマホが必要になる。また2.のステップを就寝中にやるのなら、目覚ましをこの端末に頼っているのであれば何か代替手段を用意する必要がある。
そうやって既存電池を最大限に活用できるよう工夫したところで、所詮もうすぐ1年間日々使用してきた電池ではそれによる劣化は避けられない。出先で電池切れを起こしそうになったらどうするか。
実はQualcommが策定した急速充電の規格Quick Charge 2.0というのがあり(ドコモは「急速充電2」と呼ぶ)、”価格.comマガジン 最新スマホ&タブレットに搭載される新技術「Quick Charge 2.0」“によればSCL23はQuick Charge 2.0に対応している(不思議なことにAuの公式スペック表にはその記載がない)。
余談だが、”Quick Charge 2.0搭載機器一覧 | バッテリー | ソニー“によるとXperia Z3はドコモ版、Au版とも対応。しかしZ3 Compactは対応していないことになっている。が、”These Sony Xperia devices support Qualcomm Quick Charge 2.0 | Xperia Blog“を見ると、どうやら日本版のZ3のみ対応、海外版のZ3 Compactのみ対応、と日本版と海外版でZ3/Z3 Compactの対応/非対応が逆転している模様であるのが興味深い。
現在外出先で電池切れを起こしそうになったらモバイル・バッテリで充電している。2011年末に購入した5000mAhを謳うものだ。5V 1A出力のポートを持つが、もちろんQuick Charge 2.0に対応しておらず充電は遅々として進まない。
できれば、例えば外で食事をしている最中に充電が完了するか、そうでなくてもかなり充電されることが望ましい。Quick Charge 2.0に対応したモバイルバッテリーとしてはAukey 大容量 モバイルバッテリー スマホ充電器 10400mAh [Quick Charge 2.0]対応 急速充電可能 (シルバー)PB-T1ぐらいしか見当たらない。このバッテリからの充電だけではなく、このバッテリへの充電の双方がQC2対応ということでなかなかよさげだが、275gという本体重量が引っかかる。上の現在使用しているモバイルバッテリーが145g、モバイル・ルーターWi-Fi STATION L-01Gが186gであることを考えると、かなりひるむ重量。
あと、とりあえずそういう予定はないが、もしACコンセントの利用が許される場所に行くのなら、Quickcharge 2.0対応充電アダプターが何種類か出ているからそれを持ち歩くのは重量的には軽くすむ選択肢かもしれない。
最後の手段が、電池を交換すること。最近のスマホはユーザが自分で電池パックを交換できなくなっていることが多いが、SCL23ではできる。AuによるSCL23のスペック表によればバッテリの容量は2,800mA。例によってAliExpressを覗いてみると、以下のようにそれよりずっと高い容量を謳う製品がある:
- 5050mAhを謳うもの
- 4950mAhを謳うもの 同じく 同じく 同じく(日本製と主張)
- 4350mAh
- 4300mAh
- 4200mAh
バックカバーを取り替えることでさらに大容量のバッテリが使用できるようにしているものが以下:
- 5600mAh…Amazon.co.jpで売られていておサイフケータイ機能もnanaco以外は使えるとわかっているのは安心感あり。三千円もせず妙に安い。
- 5900mAh…上と同じ製品だと思われるのだがこちらは1万円超えで値段の差が激しい。
- 6500mAh AliExpress
- 7000mAh AliExpress
- 7800mAh AliExpress
最後に変わり種:
なお、i9600の型番がついた製品を対象にしているものがあるが、これはGalaxy S5クローンで、S5そのものではないので、そういった製品を選ばないこと(そのくせこのi9600向けの製品がAliExpressでは結構ある)。また、潜在的に電波関係に影響があるかもしれない(特に日本のガラパゴス機能であるおサイフケータイ)。
AliExpressのものは容量の数値は本当に信用できない。問い合わせると、知らない、という返事が来るのはマシな方で、商売なんだから嘘ついて当然、とはっきり明言してくることもあり、驚く。
「2台持ちを止めSCL23に音声・データ通信を集約する上で課題となるバッテリ問題」への3件のフィードバック