Auの用語では「デュアル」が音声回線、「シングル」がデータ専用回線を指すが、ここでは普通の用語を使う。
9月上旬にAuショップにてMNPで音声回線2回線を契約した。端末はどちらもGratina 4G KYF31 (製造元の京セラのサイト)(4年後にもなってこの端末について “いまさらながらAuガラホGratina 4G KYF31” なんて記事を書いた)。それぞれにデータシェアを組んだデータ回線も契約した。端末はタブレットQua Tab 02 HWT31。HWT31については、ブートローダアンロックと(普通の)ルート化、Magiskによるルート化、SIMロック解除をやってみた。
表(オリジナルへのリンク)にもまとめたが、これらの契約は以下の通りだった。V1, V2は音声回線、D1, D2はデータ回線。
- V1, V2はカケホ(電話カケ放題プラン/VK)+データ定額5 (VK) +タブレットセット割
- D1, D2はタブレットプラン ds(3年契約/L)+スマホセット割
- V1とD1、V2とD2のそれぞれのペアについてAu ID統合済み及びデータシェア。4回線全てにまたがってAu ID統合やデータシェアをしているわけではない。
- V1, V2についてはスマートバリューの加入は条件だった。その2ヶ月ほど前にeo光のサービスを利用できないことがわかっていたが、再度加入申し込みを求められたのでショップで再度eo光への申し込み手続きをした。が、1週間もしないうちに、サービスが提供できない旨の連絡があった。なのでスマートバリューは申し込み済み状態のままのものの、条件を満たさないため割引の適用は受けていない。
契約したショップとの約束で月をまたいで10月に入るまで何も変更しなかったが、最終的に達成したいことは以下の通り。
- V1, V2とも音声のみでもっとも安いプラン(同額のが2つあるがVKプランSを選択;参考: “最低維持費は961円!auガラホの実力と活用方法” )に変更。データ通信機能は一切不要。
- D1, D2とも解約。
後者がこの話のもっとも慎重にやらなければならない点。というのは、迂闊にシェアを組む音声回線側の契約内容を変更してしまうと、3年縛りのタブレットプラン ds(3年契約/L)の適用を受けられなくなり、その解除料金が発生する(約1万円)。この解除料金自身はこれらデータ回線契約を縛りを満了せずに解約する以上は避けられないのだが、問題はその次。タブレットプラン ds(3年契約/L)が適用されなくなった段階で、自動的に誰でも割シングルつきのLTEフラット for Tab/Tab(L)が代わりに適用される。最終的に縛り期間満了以前にデータ回線契約解約すると、このLTEフラット for Tab/Tab(L)の解除料金もかかる(同じく約1万円)、という二重解除料金課金が起こりうる。これは避けなければならない。
実際どうするかは、電話番号157のAuカスタマーサービスの方もよくわかっておられなくて情報が錯綜し混乱したが、結局最寄りのAuショップで以下の手順で行った。
- V1-D1, V2-D2のシェアを外す。ちょっと記憶が不確かだが、シェアを外さないと、D1, D2(V1, V2もだったか?)の契約を変更できないため。この段階で上で述べたようにD1, D2については自動的にタブレットプラン ds(3年契約/L)が廃止され、誰でも割シングルつきのLTEフラット for Tab/Tab(L)が代わりに適用される。ただし、その適用が翌月11月から、というのがポイントで、このあとすぐ(10月中に)回線契約そのものを解約してしまうので、LTEフラット for Tab/Tab(L)の解除料は課金しようがない。この点ショップの担当者の方がセンターに何度も確認してくれたらしい。
- D1, D2の回線契約の解約。タブレットプラン ds(3年契約/L)の解除料が発生する。
- V1, V2のデータ通信関係の契約・オプションを解約。音声プランをVKプランSに変更。
最終的には上に述べたような手順となったが、後で下線以下に書いた策を一旦は弄した。これは “auでタブレットを解約するとき、解約日を間違えると悲惨な目に遭うという実例 | AST21 ( au MeMO Pad8 ) / Qua Tab 01 (KTY31) / Qua Tab PX (LGT31) まとめ” を参照し、データシェアに関して以下のニ点に着目したものであったが、これが自分のケースには適用できなかった。
- データシェアは「1つのauIDに対してスマートフォン(4G LTEケータイ含む)は1台まで、タブレット・PCは5台まで、合計最大6台までデータをシェアできます」(太字は自分)
- 「Q: タブレットプランdsに紐付けた回線を別の回線に紐付け直せますか? A: できます。」
自分のケースに適用できなかった最大の理由がシェアの組み替えができなかったこと。それはデータ回線側につけられていたスマホセット割による制約。タブレットプラン ds(3年契約/L)については「スマホセット割による割引はありません」と言うことだったので、それってどういう割引???と不思議に思っていたが、要はシェアの組み替えを防ぐための制約だった模様。Auさん、抜かりがないですな。お見事。なので、シェアの組み替えを利用する部分はアウト。
さらに、 “auでタブレットを解約するとき、解約日を間違えると…” の骨子は、契約しようと思っている回線の割引をフルに受けるには、1日づけで解約しろ、ということ。1日づけ解約した場合その月の料金は発生しない、ということだったが、これが今も当てはまることは何度もAuのカスタマーサービスで確認した(ただし、そうでなくなるようシステムを改修中とのこと)。自分の場合は、シェアを組んでいる音声回線のこともあるので、より複雑だった。
11月1日にD1, D2を解約すると想定すると以下の二通りが考えられた。
- 10月中にV1, V2の契約を音声のみに。D1, D2については自動的にタブレットプラン ds(3年契約/L)が外れ、LTEフラット for Tab/Tab(L)が適用(11月から)。しかしこの段階でタブレットプラン ds(3年契約/L)の解除料金発生。11月1日にD1, D2を解約した段階で、LTEフラット for Tab/Tab(L)の解除料金発生。つまり、もっとも避けるべき二重解除料金課金が起こる。
- V1, V2の5,000円/月のデータ定額5 (VK)から3,500円/月のデータ定額2 (VK)に変更。翌11月より適用。データ定額2 (VK)でもタブレットプラン ds(3年契約)/(3年契約/L)の適用要件を満たすので極力費用を落とすため。11月1日にD1, D2を解約。タブレットプラン ds(3年契約/L)の解除料金発生。これに合わせてV1, V2のプランを変更しても適用は翌月からなので、11月はカケホ(電話カケ放題プラン/VK)+データ定額2 (VK)の料金が発生。
実際に行ったこととB.との得失を比較。
- 得:V1, V2の11月の料金がカケホ(電話カケ放題プラン/VK)2,200円/月+データ定額2 (VK) 3,500円/月の代わりにVKプランS 998円/月のみ。約4,700円の得(x 2)。
- 損:V1, V2の11月分のタブレットセット割1,000円(毎月割は適用されるはず)、D1, D2の11月分の毎月割(確証はないが “auタブレットQua tab 01 02 PXのスペックと一括0円での維持費 | スマホ料金案内所” によれば450円/月)を失う(前述の通りタブレットプラン ds(3年契約/L)での「スマホセット割」では具体的な料金割引はない)。約1,450円の損(x 2)。
なので、まぁ、妥当な判断だったんではないかと。
あ~、めんど。音声回線だけの契約に行ったショップで、一括0円でタブレットQua Tab 02 HWT31どうですか、キャッシュバック付きで、というのにホイホイと乗ってしまった結果だが、後始末にこれだけ時間かかるとなると本当にいい話だったのか疑問になってくる。
以下実際には実現できなかった絵に描いた餅。
方針:
- 2本のデータ回線とシェアを組む音声回線が別々にある状態から、一本化する。これにより音声回線が1本シェアから外れるが(V2)、この回線についてはシェアを組むための制約がなくなり、自由に料金プランが変更できるようになる。
- シェアを組み続ける音声回線(V1)についても、データ回線(D1, D2)がタブレットプラン ds(3年契約/L)から外れないことに注意しながらより安価なプランに変更する。
- 現Auシステムでは1日付けで解約した場合その月の料金はかからないということなので、1日付けでデータ回線(D1, D2)を解約する。
- データ回線(D1, D2)の解約後は、それらとシェアを組んでいた音声回線(V1)についても自由に料金プランが変更できる。
10月中:
- D2のデータシェアの組先をV2からV1に変更する。この際Au IDの統合が必要になるだろう(必要ならば前もってAu Walletポイントの移動)。データシェアは「1つのauIDに対してスマートフォン(4G LTEケータイ含む)は1台まで、タブレット・PCは5台まで、合計最大6台までデータをシェアできます」(太字は自分)とのことなので。
- シェアから外れたV2はデータ定額5 (VK)を外し、カケホ(電話カケ放題プラン/VK)からVKプランSに変更。これは翌11月より適用となるだろう。LTE NET、安心ケイタイサポート、パス類は既に外れているはずだが確認。
- シェアに残るV1のデータプランを5,000円/月のデータ定額5 (VK)から3,500円/月のデータ定額2 (VK)に変更。これも翌11月より適用となるだろう。データ定額2 (VK)でもタブレットプラン ds(3年契約)/(3年契約/L)の適用要件を満たす(これがもっとも重要)。翌11月にはデータ定額2 (VK)も外してしまうのでそれが12月に適用された時点で関係なくなるが、データ定額2 (VK)でも毎月割の要件は満たし、11月分料金については適用を受けられる。一方、タブレットセット割については、データ定額5 (VK)以上が要件なので、これは11月分については満たさなくなる。しかし、11/1にD1, D2を解約予定であるのでおそらく月末判定のセット割はいずれにせよ受けられない。なのでタブレットセット割欲しさにデータ定額5 (VK)を維持するメリットがない。4G LTEケータイ(ガラホ)については、一部特定機種を除いてダブル定額以外のデータ定額プランと組み合わせられるのはカケホしかない(カケホライトプランはガラホ向けには存在しない)のでカケホは変更できない。スマホセット割については?
- 本論と関係ないが、Photo U TV回線もまとめて請求に加える。Au Walletポイントの移動が可能になるように。
11月1日:
- D1, D2とも解約。現Auシステムではこれらについて11月分の料金は発生しない。
11月中:
- V2はデータ定額2 (VK)を外し、カケホ(電話カケ放題プラン/VK)からVKプランSに変更。これは翌12月より適用となるだろう。LTE NET、安心ケイタイサポート、パス類は既に外れているはずだが確認。
以下自分の考えを整理するために書いた雑記:
音声回線の契約内容の主要な点は以下の通り:
料金プラン
- カケホ(電話カケ放題プラン)←実際は「カケホ(電話カケ放題プラン/VK)」
- データ定額5(VK)
- LTE NET(Auとしての扱いは「オプション」だが)
割引
上記音声回線とデータシェアを組んでいたデータ回線の契約内容の主要な点は以下の通り:
料金プラン
- タブレットプラン ds(3年契約/L)
- LTE NET(Auとしての扱いは「オプション」だが)
割引
- スマホセット割
上には含めなかったが、契約時のの1つの条件としてスマートバリュー加入があった。その2ヶ月ほど前にeo光のサービスを利用できないことがわかっていたが、再度加入申し込みを求められた。したがったが、1週間もしないうちに、サービスが提供できない旨の連絡があった。
“auでタブレットを解約するとき、解約日を間違えると悲惨な目に遭うという実例 | AST21 ( au MeMO Pad8 ) / Qua Tab 01 (KTY31) / Qua Tab PX (LGT31) まとめ“を参考に11月1日に解約するのが前提。
10月10日にナカシマさん♂@Auカスタマーサービス157とお話したときは、音声回線の方でデータ定額プランを外した段階でシェアが外れるため強制的にデータ回線側に定額データプランが付けられる、という話だった。しかし、翌10月11日 11:50amにネギシさん♀@Auカスタマーサービス157とお話したときは、それは正しくない、それは起こらない、データ通信に関しては従量制に移行するだけ、と確約を頂いた。 結局、ウエダさん♀@157 10/11 4:50pmによれば、ナカシマさん♂が正しかった。 “au タブレットプラン ds(2年/3年契約)のまとめ“にある通りで、うかつにシェアを外してしまうと、データ回線側でまず3年縛りプランの解除料がかかる上に、自動的に別のデータ定額が勝手につけられる。その後解約すると、その2年縛りの解除料金がかかる。二重の解除料金を食らうわけで最悪な結果になる。
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