新しい自分のAndroid端末で公衆Wifi使用時,VPNを併用できるようにしたい。
今までキャリアのおまけで提供されている公衆wifiサービスを利用する機会はあったが,ないよりまし程度の速度や品質で,結局のところキャリアのデータ通信サービスを利用しなくてはならなくなることが多かった。なので正直あまり重要だと思ってこなかったが,最近お試しで行き始めたジムが提供しているwifiサービスを利用してみて驚いた。びっくりするほど速いのである(写真)。だからといって,別にジム内でがっつりインターネットを利用するわけでもないだが,ひょっとしたら近々海外旅行する可能性もあるし,公衆wifi使用時,VPNを併用できるようにセットアップしておきたくなった。
ところが後になってわかったんだが,少なくとも日本国内での使用についてはそれは心配しなくてもよいのだった。 “Free Public Wifi Services in Japan” でも紹介した,TownWiFiを一般無料wifiホットスポットへの接続に使い,加えて加入した有料公衆wifiサービスのギガぞうにはそれ専用のアプリを使うつもりなのだが,どちらもVPN機能を含んでいるからだ。この記事冒頭で触れたジム内のwifiサービスにも,ご立派なことにTownWifiは対応している。
ただし,いわばTownWifiの海外版として利用予定のWiman(詳しくは “Overseas Public Free Wifi Service Finder Apps” )はVPN機能を含んでいない。そもそも日本国内でVPNが必要なら,適切にセットアップした自宅のルーターに繋げばいいだけ,という話もあるわけで,この記事の話は海外で公衆wifiサービスを利用する際,という状況下でのみ意味がある。
ただ,そのような場合も将来的には問題なくなるかもしれない。パブリックDNS「1.1.1.1」アプリに無料VPN機能が追加予定であるからだ(Androidアプリ)。ただし,今だにこの機能は提供されていない。⇒2020年にはいって気づくとこの機能はWarp+として提供されていて,しかもVPN機能が10GB付与されていた。自分でも忘れてたが友人の紹介リンクをSNSに載せた結果10人が実際にサインアップしたからの模様( “1.1.1.1 + WARP のサービスが全面提供開始されました! – Salad – Medium” )。
現状でも自前のDNSサーバーを使わせるためにVPNを使っているようだが,そうすると「普通の」VPNが利用できない。Root権限なしにDNS設定を換えるためにVPNを利用する,というのは常套手段のよう。VPN機能が提供されたあかつきにも,VPN機能を切れないギガぞうとの併用には問題あり。TownWiFiはVPN機能を切ることができるので併用に問題はない。今後ギガぞうにVPN機能のオフスイッチが実装されなければ,1.1.1.1を利用したければ,専用アプリを使わず,VPNを使わないDNSサーバー切り替え方法(root権限が必須になろう)を探すしかない。ちょっと使ってみた範囲では,1.1.1.1 Androidアプリは電池食いのようなのでその意味でもそちらの方が望ましいと思われる。Android Pでは “Private DNS” モードが提供されるらしいが。
Wifiに接続したときにSSIDを見て,保護が必要であればそのときだけ自動的にVPNサービスを利用できるようにすればいい。AutomateというAndroid用自動化アプリの正規ユーザであるし,最初の部分は容易に思えた。いや,自分で金払ってVPNサービスを利用しているのであれば,最後まで実現するのも難しくなかったと思われる。ただ,そこを無料でなんとか,とかせこいこと考えるとこれが意外と面倒。
実はこの後VPN GateとOpenVPNクライアントの組み合わせで実現が可能であることが分かった。それがわかるまでにメモ代わりに書いていた以下は今となってはあまり意味がない。
無料でVPNサービスを提供しているアプリはたくさんある。が,アプリをAutomateから自動起動させることができ,自動的にVPN接続を開始できる,であるとか,VPN接続時そこそこスピードが出る,とか,そういうことを要件にするとなかなか条件を満たすのは見当たらない。
以下を参照した:
以下自分が調べたもの:
- Windscribe VPN — 月10GBの容量は魅力的に感じたが,少なくともAndroidアプリでおまかせ接続してみたら恐ろしくスピードが遅かった。”Best Location”とアプリは言うのに…。
- Auto VPN Master Pro — 自分が調べた中では起動するだけで自動接続する唯一のアプリ(別に述べるVPN Client Proを除く)。VPNサーバに繋がればなかなかスピードは速い(D/Uとも数十Mb/s程度)。ただし,サーバーに順繰りに接続していくのだが,なかなか接続に至らないこともある。そういう場合最終的にはドイツのサーバーに接続することになることが多いよう。
- Speedify —月5GB。スライダーで有効化しないとVPN接続をしてくれないが,強制的にアプリを落とした際には,VPN接続は解除されるが,このVPN有効・無効の状態は次回の起動時まで保持される模様。なので,アプリ設計者の意図したことではないかもしれないが,自動VPN接続が可能。もっとも強制的にアプリを落とすにはroot権限が要りそうだが…。
- Bitmask — 3つのVPNサービスプロバイダから選べる。
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