楽天モバイルUn-Limit回線で通話機能とデータ通信機能を分離

Auから2016年2月発売のGratina 4G KYF31

楽天モバイルのUn-Limit

実は楽天モバイルはiPhoneが使える?Rakuten UN-LIMITをiPhoneで使ってみたら、使えたけど要注意!” の「iPhoneはRakuten LINKアプリを使った電話かけ放題は非対応だけど、iPhoneとAndroidスマホの2台持ちでLINKアプリが面白く使える」の項を読んで思ったこと:楽天モバイルUn-Limit回線では通話機能とデータ通信機能を分離できるんじゃないの?ここでいう「分離」とはこれら2機能を2台の別端末で利用できるようにすること。これは楽天リンク (“Rakuten Link” と表記していることが多い)アプリの挙動に依存した話で,上記記事の内容が正しいか自分では検証してないが,もし正しいのなら原理的には可能なはず。

さて,音声通話もサポートした携帯電話回線の場合,音声通話とデータ通信は回線ごとにセットになっていて,この2機能は同じ端末上でしか利用できない。音声通話機能だけある端末で使用し,データ通信機能は別端末で使用する,というようなことは原則できない。しかし楽天リンクの特性を利用すれば,この分離ができそうだ。ただし,音声通話の着信ができる別回線が併用できることが要件。楽天モバイル(MNO)の通信品質には現時点では不安があるので,仮にUn-Limit契約をしてももう1回線は別キャリアで持つ人がいずれにせよ大半ではないだろうか。

そもそも通話機能とデータ通信機能をそれぞれ別端末に分離できて何が嬉しいか?楽天モバイル(MNO)のUn-Limit契約では,①楽天リンクを使う限りかけ放題,そして②楽天回線エリア内ではデータ通信し放題,が大きな目玉。これらが分離利用できたとして,それが誰にでも有益だとは思わないが,以下のようなケースではそうではないか。

ケース1: 電話はかけ放題が利用できると便利なので持ち歩く端末で利用できるようにし,データ通信し放題の方は自宅のLANをインターネットに接続するのに使う。私のようにあまり外出せず,外出時にもあまりデータ通信しないような場合にはこれがうまくいく(昔からのオフラインファーストの習慣が身についていて,見るビデオなども事前にダウンロードするため)。外出時のデータ通信にはUn-Limit回線とは異なる回線を利用する。後で述べるように,もっとも安く上がるパターンの場合,これはデータ通信専用回線でよいので,維持費は月数百円で済む。

ケース2: データ通信し放題を最大限に活用し,何かのイベントのビデオ中継をスマホでFacebookやYouTubeを用いるなどしてするとする。その間,そのスマホで通話をするのは避けなければならないし,ビデオ撮影の場所から離れたところで通話ができなければならないかもしれない。これが実現できるには,通話機能とデータ通信機能が分離できなければならない。

ちなみに,スマホでFacebookやYouTubeを用いたビデオ中継については以下の記事を過去に書いた:

この分離を実現する手段が以下。

楽モSIMカードで事前に楽天リンクアプリをセットアップした端末をAと呼ぶことにする。その後楽モSIMカードを端末Aから取り出し,別の端末Bに移す。端末Aでは引き続き楽天リンクアプリで通話を発信できる(しかもかけ放題)。この回線への着信は通常端末Bで起こるらしい(端末Bが音声通話可能で電源が入っている場合)。が,回線設定で無条件に別回線に転送するようにしておき,その別回線のSIMカードを端末Aに入れておけば,着信も端末Aで受けられるはず。Un-Limitでは着信転送は無料なのでここで追加費用は発生しない。つまり端末Aで音声通話の発信も着信もできる。端末Bでも,音声通話が可能なら従量課金で通話を発信することもできるようだが,むしろ,楽モエリア内なら使いたい放題のデータ通信が利用できることのメリットの方が大きい。つまり,このシナリオのようにやった結果,以下の2台の端末がえられることになる:

  • 端末A: 音声通話がかけ放題(楽天リンクアプリ使用で)
  • 端末B: データ通信し放題(楽モエリア内で)(+ 楽天VoLTEの音声通話が可能な端末なら従量課金の通話発信可)

このシナリオでは端末Aは最低1枚SIMカードが利用できればいいので,SIMカード2枚刺しができる必要すらない。さらに,楽モ回線以外の別回線は音声通話については着信だけできれば良いので,費用は抑えられるはず。ただし,wifiが使えないところでも通話を発信する(楽天リンクアプリ使用)必要があればデータ通信はできなければならない。逆に,データ通信専用回線を利用し,音声通話着信についてはVoIPを利用するということも考えられる。例えば,SMARTalkを利用するなら,初期費・維持費とも0円だ。着信も0円。一般的に,データ通信専用SIMカードは安く利用できるので,これがもっとも安く上がるパターンになるだろう。

また,(上記記事の内容によれば)楽天リンクアプリで発信するときにはwifiを切らなければ相手に番号が通知されない。ただ,これはTaskerの類の自動化アプリで自動化できるだろう。

考えられるデメリットはSMS。上のようなことをやった際,楽モ回線宛のSMSがどこに着信するかわからない。端末Bなら,端末AからSMSの発信はできても受信はできないことになる。SMSも端末Aで受けられるようにできるのなら理想的だが,ここは未確認。もっともインスタントメッセージング目的にはSMSはもはやあまり使われないので,実際上できなくても問題にならないかもしれない。

頸椎椎間板ヘルニアをやらかしてもうた

数年前に腰椎椎間板ヘルニアをやってしまったことがある。あまり利用者のいない公共ジムで,ダンベルを使って高負荷のクリーン・アンド・ジャークをやっていた。そのとき部屋にいたのは自分一人だった。クリーンのフェーズで一旦振り上げたダンベルをかがんだ状態で受け止めようとするまさにその瞬間に,突如人が部屋に入ってきたため驚き注意がそれ,バランスを崩して腰をイワしてしまった。そのときは「これはしくじった」と思ったが,翌日になっても意外と大きな問題はなく(腰のどちらかにつっぱる感じがあった程度?),最悪の事態は避けられたかと思われた。しかし主に左もも外側に痛みが徐々に出はじめ,翌々日だかその次の日の朝には激痛となり,あまりの痛さに救急車を呼び病院に搬送してもらう羽目になった。

診断の結果は椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛。よほど重篤な場合は手術もありうるが,とりあえずは痛み止めを打って,あとは自然に治癒するのを待つしかない,と言われた。それから1週間はもうベッドからトイレに行くことすら一大難行で,とてもじゃないが普通の生活は送れなかった。このときにわざわざうちに食事などを届けてくださった方には今も深く恩義を感じている。

一番つらかったのは眠れなかったこと。左ももに痛みは出ていても,その部位に問題があるわけではなく,そこを支配する神経系が圧迫されて痛みが出ているので,姿勢をどう変えようと痛みは全く軽減しなかった。

まあまあ普通の生活が送れるようになるのには1月ほどはかかったと思う。同じ坐骨神経痛経験者の友人から,「いずれ完全に元に戻るから」と言われていたが,残念ながら私の場合完全回復に至らなかった。左ももの痛みこそは引いて,運動機能は完全に元に戻ったが,その部位の触覚は確実に鈍くなった。それから数年たった今も改善の兆しはない。もう死ぬまでこのままなのだろう。

…さて時は流れて先週。週初めから,首の右側と,同じく右側の肩甲骨の真ん中あたりが痛むという自覚があったが,深くは気にとめてなかった。キックボクシングを定期的にやってたときは,練習後よく首の両側が痛くなってたからだ。おそらく,受ける打撃に耐えられるよう体を固めていて,首にも力が入っていたからだろう。今回も,ちょうどその前の週に1度キックボクシングの練習をやったので,そのときの影響なんだろうなどと考えていた。今回,左右両側ではなく右側だけなのは,ひょっとして少し強めの顔面パンチを食らったときのその打撃の方向によるものかな,などと勝手に考えていた。

しかし,実は首の痛み以外にも問題があった。右腕の小指側全体,右肩の後ろ側にかけて,じんわりとした痛みとしびれがあり,気づいてから2日ほどは強くなっていったように思う。強いといっても日常生活に大きな支障があるほどでは決してなかった。何か作業に集中している間は忘れてしまうほど。ただ,問題は眠りを妨げる程度には痛んだこと。腰椎の椎間板ヘルニアをやったときと同じだ。どんな姿勢を取ろうと痛みは全く軽減しない。程度こそ以前ほどではなかったが。

それでも眠れはしっかり妨げられ,よくてうたた寝がいくらかの時間続けられる程度。そんな状態ではいくら床で時間を過ごそうと当然体力回復は起きず,日中も常時グロッギーで生産性はガタ落ち。すぐ医者にかかればいいようなものだったが,専門クリニックまで足を伸ばすのが億劫だったこともあり,診察を先延ばしし続けてしまった。痛みは一旦強まった後,日を追うごとに気のせいかもしれないほどのわずかずつには軽減していった。そのため,「明日になったら楽になるんじゃないか」などと,自分に都合のいい甘いことを考え続けてしまった。ただ,以前の経験から,これはひょっとして頚椎の椎間板ヘルニアをやってしまったのではないかと考え始めてもいた。

先週土曜日についに意を決して専門クリニックで受診。やはり頚椎の椎間板ヘルニアとの診断。幸い,筋力低下のような機能的な問題は発生していない,と。担当のT医師によると,頚椎には7つ骨があるが,ほぼ完全に接してしまっている箇所がある,と。レントゲン写真を見ると,実際,確か上から5番目と6番目の骨の隙間がないくらい接していた。

ただ,その状態は20代の若人ではまずいにしても,私の年齢からするとむしろ普通なのだそう。脊髄から伸びる神経が圧迫されて炎症を起こしており,それが腕のしびれや痛みという形で現れているので,治療としてはその炎症を抑えることとなり,それにはプレドニンというステロイド薬を使う,と,それを含む図1にある薬4種を2週間分処方された。治療といっても,椎間板が若いときのような状態に戻るわけではない,とも。

なぜこういう事態に至ったか,だが,私の「殴られたからでは?」という問いに対しては,「それが契機になった可能性はあるが,本質的には加齢で頚椎がそういう状態になっていたのが原因」と。ラグビー選手が競技中の事故を起こし,それが直接的原因でヘルニアを起こすような場合は,その場で大きな痛みが発生し,私のケースのように後から来ることはないそうだ。

ところで,このプレドニン,薬局で渡された説明を読んでいると,ありえる副作用の一つとして,「現実からかけ離れた幸福感」があげられていた。味わってみたいものだ,この「現実からかけ離れた幸福感」。どんなものか想像すらつかない。

実はこのクリニックには,知り合いのKKさんが看護師としてお勤め。そうでなくても日頃から何かにつけお世話になっていて頭が上がらないのに,今回も何度も助言をくださったり,予約に関して便宜を図ってくださったり,とまたまた大変お世話になった。KKさんによると,ここでプレドニンを処方することが肝要らしい。他のクリニックでは,ロキソニンのような一般的痛み止めが処方されたりするが,それでは神経の炎症を抑えるのに不十分なんだそうな。ひょっとして,かつて腰をイワしたときも,このクリニックにかかっていればもっと早く普通の生活に戻れたんじゃ…?

T医師には,「運動は控えたほうがいい,痛くなるよ」と言われたんだが,「痛み・しびれの出ている右腕そのものには問題ないのだから,首に負担がかからないようにさえ気をつければ,運動してもいいんじゃ?」などと素人判断をして,日曜日にはいつものようにテコンドーの練習に出て,その後一般ジムで軽い筋トレをしてみた。案の定,当日も翌日にも全く問題が出なかった。キックボクシングのスパーリングをするのはさすがに控えたほうがいいと思うが(自分の力量では首が振られることを完全には避けられないため),それ以外は普通に行けそうだ。KKさんには,「後屈はするな」と何度も釘を刺されたのでこれはしっかり守ろう。

とにもかくにも,薬のおかげで眠れるようになったことが本当にありがたい。土曜夜に初めて処方された薬を飲んだのだが,翌朝目覚めたとき,スッキリとした回復感がしっかりと感じられた。久しぶりのその感覚が実に新鮮だった。