現在Auのガラホで使っている,いわば私の公式携帯番号の回線の乗り換え(MNP)先を考えてみた。
昨年,2016年にメイン回線他をソフトバンクのガラケーのりかえ割を利用してのりかえしてから3年が経ち契約更新期間となった。同年10月より総務省の肝いりで携帯業界が大幅に様変わりし,それまでの乗り換え(MNP)を対象とした大幅な端末割引やキャッシュバックがなくなることになっていたので,その寸前の9月末にぎりぎりの滑り込みでAuに乗り換えた。端末は京セラ製Gratina KYF39(KYF39とハード的にほぼ変わらない,Au 4GガラホGratinaシリーズの最初のモデルKYF31については記事を書いた)。DSDV端末である,Oppo R17 NeoにSIMカードを移して使用するつもりをしていたのだが,まさかのIMEI制限でそれができない。そんなアコギなことをするのソフトバンクくらいかと思ってたのでこれは全くの想定外。ただ,Auの他のガラホに差し替えて使用することは可能,というなんだか微妙な制限。その小さな自由度はそれなりには有用だが。
このメイン回線番号は,いわば自分の公式番号としてあちこちに自分の連絡先として登録していることもあり,基本2年縛りを完走するつもりでいた。別途契約したUQの回線でデータ通信(回線番号は当然メイン回線場号とは別)と通話は合わせて購入した端末Oppo R17 Neoでカバーできてるいる。もちろんこの端末にメイン回線のSIMカードを挿して運用するつもりだったが,見込みが外れる結果となった。
とりあえずはこのメインの回線にかかってくる電話は,UQ回線に自動転送,送られてくるSMSはText My Mailというアプリで(今Google Play StoreはじめAndroidアプリストアでなぜか見たらない)メールで自動的に自分宛てに送るようにしているので,とりあえずはメイン回線番号宛に電話をかけて来たり,SMSを送ってきたりされても,ちゃんとOppo R17 Neoで受けられるようになっている。ただ,電話やSMSを返すときには,UQ回線からとなるので別番号からとなり,こういった事情を事前に知っていない受け取り側は不審がる。それだけではなく,SMSにいたってはスパム扱いされて,受け取り手の目に触れない可能性すらある。
やはり一台の端末に集約できないのはいろいろ不都合がある。当初の予定とは違うが,2年縛りを破って他のキャリアにポート・アウトすることを考え始めた。
もちろん,乗り換え先ではIMEI制限のような理不尽な制約がないことが当然の要件(①)。それに加えて,今までと同じような電話転送で当座をしのぐことができるよう,電話転送機能があること(②)。
さらに,かつて以下の記事に書いたようにドコモ回線をOpenWrtから操作できるようUSBモデムを購入している。これらもその気になったら使えるようにしておきたい。
- “USB GSM/UMTSモデムを介したSMSやMMSの送信“
- “Huawei E169 USB 3GドングルをTP-Link TL-WR703N上のOpenWrtで使えるようにする“
- “Huawei E169 USB 3GドングルをドコモXi SIM用にもう1台購入“
3G WCDMA (UMTS) が使える必要があるので,ドコモないしソフトバンク網をサポートしている必要がある(③)。以下のMVNOはどれもドコモ網,かつその3G網をサポートしていることは確認済み(y.uモバイルはドコモ網のみサポート,他はAu網もサポート)。ドコモの3GサービスFOMAは2026年3月31日に停波予定ということなので今しばらく3Gは利用できる。
以下が現時点での候補。MNOは大型割引・キャッシュバックをやらなくなってるが,MVNOが回線使用料金について比較的大型の割引・キャッシュバックをやっているので,候補は全てMVNOとなった。
- 6/30まで ー y.u mobileの22,500円キャッシュバックキャンペーン(音声通話SIM限定)。 コラボで500円だけだがキャッシュバック額が増額しているキャンペーンもある。価格.comならキャッシュバック額23,500円。3GBまでの音声回線シングルプランなら実質1年間月額0円。ただし初期費用3,000円,SIM発行手数料400円は発生する。現時点でともかく手間なく回線を安く維持したいのであればこれが第一候補か。「音声通話SIM・データSIMともに、最低利用期間や違約金の設定はありません」はよいが,キャッシュバック送付月が利用開始月から起算して 13か月目ということなので,CBを受けるには結局しっかり1年以上維持することが必要あり。かつ自分から手続をしないとキャッシュバック支払いを受けられないので要注意(よくあるトラップ)。0円で修理費用保険が自動付帯される,というのは,人によっては地味に意味があるだろう。今のところMNO並みの通信速度が出ているらしい。「永久不滅ギガ」も。テザリング無料。カスタマーサービスについては,電話での問い合わせ先を用意しておらず,Webフォームでの連絡しかできないので不安が残る。メールで返事が来たのは3日ほど後で,迅速とは言えない。しかも,それでなんと転送電話機能を全く提供していないことがわかった(なんでよ…)。だとすると留守番電話機能が必須となるが,300円/月の費用が発生する。
- BIGLOBEモバイル 音声通話SIM 3ギガ月額料金 半年間実質0円。初期費用もGポイントで還元(いわゆるMNP転入費込み←電話で確認。フリーダイヤルで迅速な対応。)。エンタメフリー・オプション最大6カ月無料(要申込)。12ヶ月以内の解約の違約金1,000円。キャンペーン終了日は特に告知されてないが,それまでに申込みし,翌々月末日までに使用開始することが要件。「退会の受付は当月25日締めにて、受け付けます。(26日以降の受付は、翌月の退会となります)」。電話転送サービスの費用については未確認。 プレスリリース。紹介記事。別途端末セット特典もある。端末割引はしれていて特に食指は動かない。回線に関する割引は同様。 “BIGLOBEmobile 月額料金 音声3GB 6カ月間0円 初期費用も全額ポイント還元 さらに対象端末 Gポイント7000円相当還元” 参照。
- 5/31まで ー MNPでBIC SIM 最大11,000円キャッシュバック「BIC SIMキャンペーン」。最大額キャッシュバックを受けられるためにはWeb申し込み必須。初期費用1円。5月中に申し込こんだ場合は7/1までに要開通…ということなんだが,転入する際はMNP予約番号を伝えする必要があり,その予約番号は14日間しか有効でないため実際にはそれほど時間的余裕はない。1,600円/月の3GBまでの「ミニマムスタートプラン」なら11,000 / 1,600 = 6.875で7ヶ月ほど実質無料,キャンペーンで1,980円/月,月12GBまでの「ファミリーシェアプラン」なら 11,000 / 1,980 = 5.555.. で5ヶ月強実質無料な計算。どちらの場合も10分以内かけ放題の「通話定額」が7ヶ月間0円。ファミリープランなら最大10回線まで持てるが,音声回線なら2回線までキャッシュバックが5,000円/回線増額されるので,追加回線については7ヶ月間実質無料な計算。いわゆる「弾」が安価に作れることになるが,昨今MNP向け大幅割引・キャッシュバック等のキャンペーンがそもそも少ないからあまり意味ないか。テザリング無料。有料のBIC SIM専用プラン「ギガぞう Wi-Fi」が初回登録で最大4ヶ月無料。
電話転送サービスそのものの費用は0円の模様(BIC SIMを実質運営するIIJの情報から)(サポートに直接確認もした)。「音声通話機能付きSIMカードのご利用開始から12ヵ月以内に音声通話機能を解除(解約、MNP転出、音声通話機能付きSIMカードを削除)された場合、音声通話機能解除調定金が発生いたします(プラン変更の場合はかかりません)。※「音声通話機能解除調定金」は一律1,000円となります」(なんとまどろこしい説明)。
サポート用電話番号として憎きナビダイヤル番号(0570-)を掲載しているが,03-5205-4400も使える。iijm.io/cnsでチャット問い合わせも可。IIJが実質サービスを提供しているので安心感はある。
そのIIJでもIIJmioブランド下で同様のキャンペーンをやっているが,BIC SIMではあるWeb申込みで6,000円CB,がない分条件が悪い。他はおそらくすべて同じ条件…がIIJの方は若干条件がいい形で案内しているケースもある。それでもトータルで見るとBIC SIMの方が条件が良いが,IIJの方は,回線契約に合わせての条件で端末の安売りをしている。そこでいいのが手に入りそうなら検討に値するだろう。
追記(4/10/20): 無料ではないがMNOの子供向けプランで安いのがあることに気づいた。上記のような一時的なキャンペーンではなく,定常的に安い維持費で維持したいなら選択肢になるか。
…ここから後に書いた内容は, “安価に携帯番号を維持する” として独立させた。
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