携帯のかけ放題回線を安価に持つ方法。5分かけ放題,10分かけ放題,とかではなく,時間無制限のかけ放題。一般向けの話もするが,シニア向けの話が本題。
一般向け
“【断言】格安SIMかけ放題はアプリなしがいい!【プレフィックス不要】 | シムスバ” では無制限かけ放題の料金の安さランキングを提示している。ただし,DSDV機の使用を前提にし,音声通信とデータ使用を別回線で賄うことを考えるのなら順位は変わる。
1位のUQではスマホプランSが3GB/月で1,980円/月,かけ放題が1,700円/月で,合計3,700円程度になる。
一方,そこでは2位とされるワイモバイルのケータイベーシックプランSS 934円/月にスーパーだれとでも定額 1,000円/月を追加すると合計2,000円/月。データ通信はDSDV機を利用してMNVOで賄うとすると, “メイン回線のMNP先候補” にあるような一時的キャンペーンをうまく利用するとデータ通信については極めて安く,場合によってはほぼ無料に抑えられる。その場合合計2,000円/月。そうでない場合も,データ通信量を3GB/月とするなら,MVNOを選べば月千円未満程度。合計3,000円ほど。いずれにせよUQ一本で行くよりこちらのほうが安い。
60歳以上のシニア向け
“スマホデビューしたい老人向け契約” のいわば続編記事。この方の2年縛り契約の更新期間がこの10月からなので。
この方の今の契約状況: ワイモバイルのスマホプランS(2GB/月)で2,980円/円。最初の2年縛り中はデータ容量は3GB/月に増量。60歳以上 通話ずーっと無料キャンペーンでスーパーだれとでも定額が無料。計ざっくり3,000円/月。
この契約をするちょっと前に,ワイモバイルが60歳以上のシニア向け対象の無料かけ放題を提供し始めたところだったので,それに乗っかった形。その後同様の,シニアを対象にしたかけ放題契約に対する割り引きを他キャリアも始めた。知る限りの現況をまとめると以下。
- ワイモバイル: 60歳以上 通話ずーっと無料キャンペーンでスーパーだれとでも定額が無料。かんたんスマホ705KC(京セラ)の使用が必須。ただし持ち込み可。これを利用した際の総費用は後述。
- Au: 新カケホ割60と,それとガラケーからの機種変更・乗り換えを対象にしたスマホスタートプランを組み合わせたスマホスタートプラン60がある。指定機種の使用が要件。
後者を利用して新auピタットプラン Nで3GB/月の場合, スマートバリューが適用されるとして,初年度2,500円/月ほど,2年目以降3,500円/月ほど。⇚【2021年2月】何か誤解していたか?「ピタットプラン 4G LTE(s)+通話定額2 」で,月1GB未満のデータ消費の場合初年度980円/月,2年目以降1,980円/月。データ消費にキャップがかかっておらず段階的に料金が加算されるので運用に気をつける必要あり。以下のUQの場合より安いのが意外だが,こちらにはガラケーからの移行という条件がつく。 - UQ: シニア割(60歳以上)で「かけ放題(24時間いつでも)」が月700円に割り引き,および「メールサービス」が無料。スマホプランSが3GB/月で1,980円/月なので合計2,700円程度⇚【2021年2月】くりこしプランに合わせて導入された「シニア割(60歳以上)」で3GB/月のくりこしプランSをベースにした場合最初の6ヶ月1,480円/月,それ以降2,180円/月。
指定機種BASIO4/おてがるスマホ01/DIGNO® Phoneの使用必須(持ち込み可)。「指定機種のお持ち込みの場合は、端末識別番号(IMEI)の登録手続きが必要」とあるからIMEI制限を警戒すべき。公式には犯罪防止のためとしている。が,”【2020年】ドコモ au ソフトバンク ワイモバイル UQモバイル IMEI制限とSIM差し替えのための対応バンドとAPN設定 – スマホ料金案内所” は全くないとしている。
ワイモバイルで更新月に契約を変更し,スマホベーシックプランSで3GB/月で2,680円/月(新規・乗り換え向けの割り引き・増量は一切適用されない)で「60歳以上 通話ずーっと無料キャンペーンでスーパーだれとでも定額が無料」の適用を引き続き受ける。これがおそらくもっとも一番手間のかからないことで,データ容量はそのままで料金は約2,700円/月,と約300円/月抑えられる上,2年縛りから逃れられる。端末は今まで使ってきたかんたんスマホ705KC(京セラ)を使い続けてもらってもよいし,不満があるようなら一般Android端末デビューをしてもらってもよかろう。 “【2020年】ドコモ au ソフトバンク ワイモバイル UQモバイル IMEI制限とSIM差し替えのための対応バンドとAPN設定 – スマホ料金案内所” の内容が正しいのなら,ワイモバイルはiPhone向けのSIMカード以外に対してはIMEI制限していないようなので。
Auは最初の1年間だけ若干安い,とか,UQはほぼ同額,とかあるにしろ,なんと言ってもワイモバイルからAuなりUQなりに乗り換える際,指定端末を入手しなくてはならないのがネック。新規に購入するのは,性能に比べてバカ高い正価を支払うのが納得行かないし,中古で入手するにしても手間。かんたんスマホ705KC(京セラ)購入のために,割り引きを加味しても月1,500円も払い続けてもらったことに対して罪悪感を感じているのだ。加えて乗り換え(MNP)のための手数料も追加で発生する。
ともかく2年縛りから外れておけば,その後何か好条件のキャンペーンが見つかったときには,躊躇なく乗り換えられる。
一般向けのDSDV機を利用する策とも同程度の額になり,維持費面で特にシニア割のメリットはないが,DSDV機を特に新たに必要とせず,今まで使用してきた端末が継続利用できる,という点は小さいメリットになる。
以下MaBeeeみまもり電池について書いた箇所は誤りがあることがわかったので, “ノバルスのMaBeeeみまもり電池” に改めて書き直した。以下初出時の内容をそのまま保存しておく。
ちなみに,ワイモバイルで契約変更する際,「みまもり電池」と「センサーライト」がもらえるキャンペーンをやっており,かつ条件を満たすはずだから必ず利用しよう。ただ特定ショップでしか対応していないようなので,そこを気をつける必要がある。
ワイモバイルのみまもりサービスは結局ソフトバンクが提供しているそれである。動作機構はソフトバンクセレクションの説明ページがわかりやすい。製造元のMabeeeでもみまもりサービスを提供しているが,それが550円/円なのに対し,ワイモバイル/ソフトバンクでは480円/月の「基本プラン」と無償の「シンプルプラン」を用意している。これら2プランの違いは,一定時間使用がない,ということをトリガーにした自動アクションをサポートしているかどうか。みまもる側のアプリがどのようにクラウドから行動履歴のデータを取得するのかさえ解析できれば,シンプルプランででも同様な自動化は実現できよう。