Xiaomi Mi/HHCC Flora Monitor/Flower Care Monitorを使って,野菜栽培の自動化をしたいと考えている。Floraありきで考えていたが,BLE/LANブリッジを実現するためにESP32について調べる過程で,ESP32を採用したFlora同様の機器があることがわかった: LILYGO TTGO T-Higrow ESP32 WiFi And Bluetooth Battery And DHT11 Soil Temperature And Humidity Photometric Electrolyte Sensor。
Mi Floraと基本的に同じ役割を果たすもので,似かよった形状だがBLEだけでなくwifi機能も持っているため,wifi/BLEのブリッジを必要とせず,直接MQTTサーバー等にデータを送れる…やろうと思えば。ESP32ボードでピンもある程度出ているので,その気になれば他のセンサーやアクチュエーターを追加することもできる。また,充電回路を持ち充電池を接続できる。ただ,CR2032ボタン電池1個で1年間稼働するというMi Floraと同じように電池が持つかどうかわからない(どのような電池で動かすかにもよるがこれについては後述)。
ものによってはMi Floraより安いし,Mi Floraに比べ自由度は高いように思えるが,水がかかるかもしれないのであれば防水を考慮したケースに入れなければならない。しかも,そういったケースは必ずしも簡単に入手できないので,それを考慮すると結局そういう心配をしなくていいMi Floraを採用するのが楽なのかもしれない。
LilyGoの公式サイトには,”HiGrow” としては既に載せた1モデルしか掲載されてないが,AliExpressで “higrow” で検索すると,少なくとも3つのバリエーションがあるように思われる。
1つの違いが,温度・湿度センサーとしてDHT11を採用しているかDHT12を使用しているか。 “WiFi温度・湿度計をDHT11からDHT12にアップグレードした – 知的好奇心 for IoT” によればDHT12の方が後発モデルでDHT11と後方互換性を保ちつつ追加機能あり。そのためDHT12を採用しているものの方が新しい設計だと考えてよいだろう。また,DHT11もDHT12もどちらも青色の格子状のケースに収められているが,DHT12の方がサイズがDHT11の半分ほどで小さい。
もう1つが,充電池の扱い。充電池に接続するための端子を用意しているだけのもの,18650充電池ホルダーが用意されているもの,がある。
具体的には以下の3種類:
- DHT11がボード上端にあり,18650充電池ホルダを持つもの。https://github.com/LilyGO/higrowopen https://www.tinkercad.com/things/1S6nMyLMYKE-higrow-plant-sensor-rev1-case 例。これも?
- DHT11がボード下部にあるもの。GitHub – Xinyuan-LilyGO/TTGO-HiGrow (商品説明中でこのリンクが出ているがリンク先の図にはDHT12が出ており,むしろ以下の3.に当てはまると思われる)https://www.tinkercad.com/search?category=tinkercad&q=HiGrow
例。珍しくケースも併売しているが,端子口が開けてあるため防水ではない。 - DHT12を採用しているもの。例。以前のモデルに比べて以下の点が違うとしている(太字は本記事筆者):
- Changed from the original ESP32 module to a separate ESP32 chip.
- The lithium battery was changed from the original 18650 to a 500MA lithium battery. (そう言ってるがその充電池は通常付属していない)
- The charging IC was changed from the original TP5400 to TP4054.
- The original MICR carrier is changed to TYPE-C.
- The original normal power supply mode is changed to the button sleep wake-up mode (or the customer makes a timed call. Wake up).
- The size of the board is 45mm smaller than the previous length, and the width is increased by 2.54MM. (上のタイプ2用のケースは使えない可能性があるということ)
- Change from the original DHT11 (temperature and humidity sensor) to DHT12.
- Add part: 1. Added sleep button wake-up function (IO35). 2. Added test soil salt function (CD4060BM+TL034IDR). 3. Added light (BH1750FVI) strength test. 4. Reserved external equipment Expansion (single bus serial port IIC—-21~22).
従来モデルに対しての追加機能としてあげている2., 3.はプラントモニターとして大いに意義があるので,もし入手するならやはりタイプ3だろう。
Capacitive moisture sensorは直接土と接触している必要がないらしい。プラスチック袋に入れた上で土中に入れても動作するとのこと。 “#207 Why most Arduino Soil Moisture Sensors suck (incl. solution) – YouTube” では,直接土にセンサーを挿し込む場合,センサー上部にある回路を保護する方法を紹介している。 “Tutorial – Using Capacitive Soil Moisture Sensors on the Raspberry Pi – SwitchDoc Labs Blog” も参照。
Type-C USBポートの下にあるのはGroveポートのよう。LilyGo公式が “Temperature sensor (probe) and T-Grove #Grove #LILYGO #TTGO #T-Watch #T-Higrow – YouTube” なんてビデオ出してるぐらいだから。水耕栽培に使うことを考えると,このビデオに出ているような水に浸けられる水温計は確かに有用なんだが,具体的には “One Wire Temperature Sensor – Seeed Studio” のようなものか。$7.50ということで安くはない。
ESP32を焼いてHome Assistantと連携させることについては以下:
- “TTGO HiGrow with ESPHome – Third party integrations / ESPHome – Home Assistant Community“
- “TTGO HiGrow with ESPHome : homeassistant“
- “GitHub – pesor/LilyGO-TTGO-HiGrow: TTGO-HIGrow MQTT interface for Homeassistant“
“Home Assistant How To – program LilyGo TTGO HiGrow plant sensor“…タイプ2。
“WiFi Plant Monitor Project Intro ” …18650を使用することを前提にしているタイプ1について。常時センサーに給電しているため電池持ちが悪いと指摘している。
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