“2020年10月の携帯回線整理予定” の続編。「策士策に溺れる」の典型例の大失敗をしてしまった。恥を偲んでここに記録する。
その記事は手持ちの4回線に関する2つの作戦を検討したが,1つはその段階でペイしないことに気づいて放棄した。もう1つは以下のようなものだった:
- “au、UQ mobileからの番号移行プログラムを10月から開始 – ケータイ Watch”
公式告知: “UQ mobileからauへの番号移行がおトクに~各種手数料が実質負担なし、お一人でも月額3,460円で使い放題~ | スマートフォン・携帯電話 | au“
2年縛り契約のUQ 2回線があり,違約金~10K円を払って純解約を検討していたのが,このキャンペーンを利用すれば安く上がるのではないかと考えた。
契約のときは浮かれてた(10/4)
総合判定で蹴られるんじゃ,と恐れていたが,機種持ち込みでのUQ→Auの番号移行は無事あっけなく終了(自分用関連写真アルバム)。しかも,乗り換えに対して1万円キャッシュバックを出すというショップ独自のキャンペーンを適用してくれた。そんなキャンペーンをやっているなどとは全く思いもしなかったので大変うれしい驚き。しかも,乗り換えではなく番号移行なので適用されなくてもおかしくなかったのに適用してくれた。機種購入を伴うなら電話で手続きできるのに,とショップまで足を運ばなくてはならないことを不便に感じたが,よもやこんな結果になろうとは。
実は,最寄りのショップの来店予約が1週間先まで取れなかったので,早くケリをつけようと,それまで利用したことのない2駅先のショップで手続きしたことが幸いした。最寄りのショップは系列が違うので,同様なキャンペーンをやっていたかわからないし,仮にやっていたとしても番号移行に適用してくれたとは限らない。本当に塞翁が馬とはこのこと。
2回線で2万円は大きい。契約翌月末頃の支払いということでそれまでは回線を維持する必要があるということだが十分黒だ。普通に純解約していれば違約金で大きな赤だったことを考えると,これはやって大正解。
翌日以降自分の落ちた落とし穴の大きさに気づき始める(10/5~)
前日は大喜びしたが,番号移行に関する手数料「実質」無料の実態は以下の通りだった(黒字は筆者)。
「UQモバイルの契約解除料」、「番号移行手数料」、「auの新規事務手数料」を割引し、0円とします。当面の間は、これらの料金を一度請求させていただきますが、翌月以降のauご利用料金から同額を割引します。
「一旦請求」は認識していたが,それが全部一気に返還されるものと思い込んでいた。
さらに,プラン料金に対する割引も翌月からで,初月は割引が一切適用されないということに気づいた。
つまり,2つの割引について開始時期について完全に誤解していた。これに気づいた段階で顔面蒼白。
交渉してみる
Auのカスタマーサービスに連絡しても,自分たちには料金云々する権限はない,と。ではあるところに繋いでくれ,といっても,そんな部署はない,と。契約したショップと相談しろ,というのでそうして,そこを通じてAu本部と連絡をとってもらい,1回線あたり1,000ポイントつけるという提案があった。悩んだが最終的には受け入れることに。
8日間キャンセル(確認措置制度)の申請も考えた。これは自宅の電波状況が不十分な場合,契約に関する十分な説明がなされていなかったことが明らかになった場合,また,法令に基づく契約書面が交付されていない場合の3つのケースに当たると思われる場合申請できる。この中で2番めのケースに当たるのではないかと考えた。なぜなら契約時に割引の実態,特にタイミングについてはショップで特に説明がなかったから。ただ,「契約事務手数料など返金されない場合がある」ということだし,あとの計算でまぁまぁ納得したので今回は見送ることに。
改めて計算し直し
今月の時点での確定している出費は以下の通り:
- 手数料の総額15,500円(税抜)
- 10月分の通信費 5,420円(税抜)(2年縛りつきデータMAX 4G LTEで2GBまで使用; 日割り 6,000 x 28/31 )
- いずれ2年縛りを破る際の違約金 1,000円(税抜)
- 11月末頃にあるというキャッシュバック -10,000円(税込み)
- ポイント付与 -1,000円(分)(税込み)
- —— 計 ———– 13,112円(税込み)
落ち着いて計算してみると,UQで純解約していれば10,450円(税込み)違約金がかかっていたわけだから,「損」したのは1回線当たり2,662円か。2回線分で計5,324円。嬉しくはないが幸い恐れていたほど大きな額ではなかった。この差額で,データ通信が月2GBまでついた音声回線を2回線,今月を含めて約8ヶ月維持できる(以下に説明)というのはさほど悪い話ではないのかも知れない。
さて,手数料分総額15,500円が11月分以降通信費に充当されていくわけだが,いつになれば終わるか。以下月々のデータ使用量が2GB未満だとして
- 最初の6ヶ月が 1,980円/月 x 6月 = 11,880円 クレジットは残り3,620円。
- 7ヶ月目から2,980円/月なので,7ヶ月目までは通信費は無料。
つまり,2021年5月末頃解約すればいいということになる→5月末だと5月分に割り引きが入らない可能性があるので,要確認。
回線の有効利用法
見ようによっては確かに悪い話ではないかもしれないが,せっかくの回線の有効な利用法がない。現在自分のニーズは完全に満たされてしまっていて,余分の回線の自分自身での有効な利用方法が思いつかない。残るのは,誰かに使ってもらうこと。ただ,携帯電話は今や生活の一部であるから,皆さん既に何かしらの方法でニーズを満たしているはずで,追加で利用したい,という人はなかなかいないのだろう。
モバイルルータで使える形にすれば,まだ使おうという人も現れるか,と考え,手持ちのモバイルルータW05にSIMカードを入れ,試してみたところ,そのままでは使えないことがわかった。カスタマーサービスに問い合わせると,データ通信専用のプランに変えてSIMカードも再発行しないと使えない,と…(LTE NET for DATAを追加で契約すればできるんじゃないかと思うが…⇐誤り)。
やれやれ,音声回線用端末,つまり携帯電話機で使用するしかないのか。モバイルルーター代わりになる,パッと他人に貸してもいい,手元にある音声端末というとガラホ。何機種も持っているが,SIMロック解除済みのAuガラホKYF39で試してみたら普通に使えてデータ通信もできた。ただ通信速度はあまり出ない。
契約プランはデータMAX 4G LTE。自分で使うという想定なら,割引の発生する2GB/月までの使用になるが,プラン自身は本来は使い放題がウリ(テザリングは30GBまで)。この場合最初の6ヶ月は3,460円/月。なので,11月から最初の4ヶ月間の間,つまり来年2月末までは手数料の還元で料金が相殺される。
Au回線に対応している端末を既にお持ちで,「ちょうどこれからバリバリデータ通信したいと思ってた」というような人がおられたらピッタリなんだが,そう都合よくそのような人に巡り会えるだろうか?
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