“人間そう都合よくあっさり死なない” をFacebookに投稿したときのコメントでのやりとりから。亡き父が健康なうちにやってもらったことでよかったこと。もう自分らの年代の人は親を既に亡くした人が多いのではないかと思うが,それより若い世代の人に是非参考にしてもらいたい。
- 本人が自分で自分を守れる手だてを可能だけたくさん用意して,実際に履行してもらう。携帯電話を肌身放さず持ち歩く,は基本。一般的に老人の指はかさついていてそうでなくてもスマホの画面のタッチ操作がうまくいかなかったりする。非常時にはそれが大きな不安材料になる。ガラケーか,スマホなら物理ボタンがあるもの(一部の老人向け機種にそういったものがある)を選ぶのがよい。
- 自分の頭が正常に動かなくなったときに備えて,家族が知っておくべきことをいわゆる「エンディング・ノート」に全て書き出してもらう。「まだええやろ」などと言う父にそれでも無理やりしてもらっていたのが,後で非常に助かりました。
- 任意成年後見人を指名しておく。これだけでは被指名者がなんかのときに自動的に後見人になるわけではなく,発動には家裁への申し立てが必要な上,弁護士に毎月払う費用が発生します。僕はこれはしなかったのだけど,任意成年後見人として指名されたという事実があることで,僕に父から信頼があった証拠として受け取られて,いろいろな手続きを進める上で役立ちました。
- 自分が亡くなったあと起こるであろう様々な問題(遺産をはじめもろもろ)をどうすべきか,事前に関係者と協議して明確な形で決着させておく。
- 身辺整理をしてもらう。自分がちゃんと整理できないがためにためこんできたものの処分を残る人たちにやらせるのはあまりに無責任。ま,父は全くやってくれなかったですけどね…。