Surface Pro 5 (2017) LTEでデータ通信

Surface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)を中古で購入したこの件に関する自分用写真アルバム)。この稿ではLTEでのデータ通信にトライしてみる。

購入前や購入した時には気づいてなかったが、実はnano SIMだけでなくeSIMにも対応した,デュアルSIM機だった知らないうちに初めてのeSIM機を入手していた。ただし、同時には「一枚」のSIMしか有効ではない。

ちなみに, “オンラインにWindows PC をモバイル アカウントに追加する – Microsoft サポート” をパッと読むと,モバイル通信プラン アプリを通じてでないと eSIM プロファイルは追加できないかのような印象を受ける。しかし, “eSIM を使用して PC 上の携帯電話のデータ接続Windowsする – Microsoft サポート” では,そのアプリに依存しない一般的な eSIM のプロファイル追加方法が出ている。 “DIS mobile eSIM セットアップ動画 パソコン編 – YouTube” にビデオでの説明がある。

まずは,基本的なSurface に SIM カードを挿入する方法。 “Surface Pro LTE Advanced で 4G(LTE)を使えるようにする方法 … nanoSIMの入れ方と設定の手順 | オシャレなノートパソコンみつけたよ! オシャパ!” に豊富な写真入りで説明してある。ちなみに,注意点が2点:

  • SIMトレーを外したときに,それが磁気で本体底部にひっつく。紛失防止?タイプカバーが本体底部に磁気で吸着するようになっていることの副産物?いずれにせよ,飛びつくように吸着するため,SIMカードが既に載っていると,吸着の勢いでSIMカードが吹き飛ぶことがある。気をつけないとSIMカードを紛失しかねない。
  • microSDカードは,SIMトレーを外した状態でないと挿入できない

SIMカードを挿入した後は,おなじみAPN設定をやって…とやっても繋がらない。この記事はそれをなんとか解決しようとした努力(徒労?)の軌跡。

一般的注意点

主に手持ちのUQモバイルの5G対応nano SIMカードを使ったのだが,それでこういったことを Surface Pro でテストする上で気をつけなければならないと思ったことが以下:

  • このSurface Pro 5のWindows 10では,起動から,あるいは何か設定変更をしてから,携帯データ通信が使えるようになるまでに数分~10分はかかるようだ。「圏外」だったのを全く何もせず十数分?ほっておくと突然つながったりすることもある。Android のように即時に変更が反映されるのに慣れていると,すぐ繋がらないと即何か問題が起きてる,と考えがちだが,それはこの場合まずいようだ。辛抱強く待つことが必要 ← 下で述べているように自宅での電波受信状況が悪いのが理由。手持ちの他のスマホではAu電波を拾えているので,「圏外」表示は設定が悪いことを示しているのだと思い込んだ。しかし,外出先では電波を捉えるところまではあっさり進むところを見ると,どうやら「圏外」表示は本当に圏外を意味していたもよう。これでどんだけ時間を無駄にしたか…。
  • 上に関係あるかもしれないのが(← あった)自宅での電波状況の悪さ。スマホにSIMカードを使ったときの表示では,ベストとは言えなくても十分使える程度には受信できているように思えるが,Surface Proでのアンテナピクトではかなり悪いような印象を与える。「圏外」がよく発生するのはこれが理由か?スマホでは,同じSIMでデータ通信は全く支障なくできるし圏外になることはないのだが。自宅は鉄筋造りでそもそも電波を通しにくいうえ、夜になって金属製の雨戸を閉めるとさらに悪くなる気がする。
  • SIMカードの交換後に再起動するのは当然として(SIMカードの交換は本体の電源を落としてやるので必然的にその後起動することになる)、SIMカードの変更なしにAPN設定の変更をしてもそれがすぐ反映されるのかが疑わしい。変更の反映が遅いだけなのかもしれないが(その可能性も十分あり)、さっさと再起動する方が早い。これもAndroidとの挙動と同じように考えてはならない。

    デバイスをきちんと認識させるために、コントロールパネルの「電源オプション」で高速スタートアップを非有効化しておいた方がいい、という説もある。デバイスの再認識が必要なときの話で,通常はいらないんじゃないかと自分は思うんだが。

排除していい可能性

ファームウェア更新後、Surface Pro LTE Advanced が LTE に接続できない” はファームウェア更新後に接続できなくなる場合の話で,今回の自分の問題とは関係なさそう。

5G契約への切り替えで大失敗 – ケータイ Watch” は5G契約の携帯回線で,4Gまで対応のSurface Goでデータ通信できなかったという話。自分に当てはまるかどうかはわからない。この記事,スクリーンショットではドコモの回線のように思えるが,写真ではUQのSIMカードが写っていて,どちらの話かわからない。

最初の勘所

わかってみると,この問題についてもっとも大事なことは,APNの種類として「インターネットおよびアタッチ」を選択すること。単なる「インターネット」ではなく。しかも面倒なことに,一旦「インターネット」指定のAPNを作成してしまうと,そこだけを後から訂正できない。既存APNを一旦削除して,ゼロから再度APNを作成しないとならない。その,間違って作ってしまったAPNだけでなく,元より用意されているものも含めて全てのAPNを削除すべきだとする人もいる(方法は後述)。

MB LTE Attach Operations – Windows drivers | Microsoft Learn

ワイモバイルの場合

ワイモバイルの場合、ワイモバイルの場合は何の設定も必要なかった。ただし、表示によればLTE用のAPNとしてplus.acs.jpが用いられており、現在推奨されているplus.acs.jp.v6ではない。後者はIPv6対応ということであろう。案の定、デフォルトで通信している間はIPv6は使われていない。

それで安定して通信してくれれば何も問題ないのだが、しばらく繋がった後「圏外」になってしまい、それ以降はなかなか回復しない。

~v6を使用しようと、自分でAPN情報を入れ、既存の非v6 APNを削除した上で再起動すると、いったんはつながるが、しばらくすると「圏外」に。しかも、しばらくするとデバイス自身が消える。どうやらデバイスドライバの再インストールが起こるようで、既存の非v6 APNが復活してしまう

「既定APN」の悪さ

Surface Pro LTE + b-mobile 7GBプリペイド(ドコモネットワーク)SIM の設定|Katsuya SAITO|note” ではシステムが用意しているAPNの設定まで削除するのにPowerShellで行う方法を紹介している。ワイモバイルについては元から用意されている設定でそのままつながるようだが(IPv6は利用されないが)、UQについてはAu用に用意されている設定が悪さをするので、このステップは必須なんだと思う。ワイモバイルについてもIPv6を使用したければ、既存設定の削除はしなくてはならないんだろう。

これがうまく行くと図のような表示になる。UQの場合はAPNを新規に与えなければならなかったが,ワイモバイルの場合は何の設定も必要なかった。ただし、表示によればLTE用のAPNとしてplus.acs.jpが用いられており、現在推奨されているplus.acs.jp.v6ではない。後者はIPv6対応ということであろう。案の定、デフォルトで通信している間はIPv6は使われていない。

より最近のSurface Pro Xでの設定画面を見ると,”Surface Pro Xを色々活用|格安SIM・アプリ化・バッテリー” ims APNが存在していることを伺わせる。

UQの場合

キャリアがIPv4v6を指定している場合がある(UQ等)が、ともかくIPv4のみで接続することを勧めている人はいる。しかし試してみるとIPv4v6でも接続はする。ただし、最初IPv4で接続してから、その後IPv6で接続するのに時間がかかる模様。当初ステータスを見ると、IPv6では接続していないようだが(図)、時間がたつとIPv6でも接続し、通信速度が上がるように思われる。下り20Mbpsが200Mbpsに、のように。気のせい?勘違い?

IPv6で接続した後は問題ないようだが、IPv4だけで接続している間はDNSによる名前引きができなくてホストに接続できない。DNSサーバとして111.87.211.155他がなぜか決め打ちで指定されているが、これはマイクロソフトによる指定だろうか。Googleの提供する無料の公開DNSサーバの8.8.8.8や、Quad9の同様な9.9.9.9にすれば解決できる。

IPv6でも同様にDNSサーバをこちらが指定すると、IPv6で繋がったことになる時間が早まる気がする。

“Surface mobile broadband” デバイスのドライバは手動でアンインストールしても,「ハードウェアの変更のスキャン」をすることで自動的に再インストールされる。何らかの理由でそうならなくても, Download Surface Pro 5 [LTE] Drivers and Firmware from Official Microsoft Download Center から最新版ドライバはダウンロードできる。

「設定」で「ネットワークのリセット」ができ、これでもドライバの再インストールがなされるようだが、APN情報がリセットされるわけではない模様。

PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn show profile interface="携帯電話"

インターフェイス 携帯電話 のプロファイル:
-------------------------------------
    {B081656E-FDA7-4837-91BB-B29FF54DD68A}
    4D248614-8ED1-411D-8B86-70E18CAE3515

# 手動で(GUIデータ通信UQ用IA APNの削除。
PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn show profile interface="携帯電話"

インターフェイス 携帯電話 のプロファイル:
-------------------------------------
    {B081656E-FDA7-4837-91BB-B29FF54DD68A}
    4D248614-8ED1-411D-8B86-70E18CAE3515

# UQ用IA APNの削除をしても変わらない(↑)。APN本体の削除をする(↓)。
PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn show profile interface="携帯電話"

インターフェイス 携帯電話 のプロファイル:
-------------------------------------
    4D248614-8ED1-411D-8B86-70E18CAE3515

# "{...}" が削除された(↑)。"4D24..." が「既定のAPN」を指す模様。
PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn delete profile interface="携帯電話" name="4D248614-8ED1-411D-8B86-70E18CAE3515"
# "4D24..." の「既定のAPN」を削除(↑)。
PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn show profile interface="携帯電話"                                                
# 全て削除された(↑)。手動でUQのAPNを設定。
PS C:\WINDOWS\system32> netsh mbn show profile interface="携帯電話"

インターフェイス 携帯電話 のプロファイル:
-------------------------------------
    {D9E9876B-D73E-4218-AC61-4CEE1D02BD2F}
# GUIで手動設定したUQのAPNが存在するのが確認できる(↑)。

ChromeOS

このSurface Proには後でChromeOSでインストールしたのだが、それでLTEモデムを有効化するのにも苦労した

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Surface Pro 5 (2017) LTEでデータ通信」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: ChromeOS BrunchでSurface Pro 5 LTEのLTE機能を利用する | あくまで暫定措置としてのブログ

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