15V出力をサポートする安価な中華GaN PD充電器

ようやくUSB PDの世界に入門してからもう1年以上。現時点でUSB PDに直接対応した機器は持ってないので,USB PD AC充電アダプタにアダプタを噛ませて,USB PDに非対応な機器と使用している。それでもこれら機器の本来の付属ACアダプタに比べて小さいので,特に持ち歩きが楽になっている。

最近では百均でも低出力のものは売られているし,AliExpressでも高出力のが500円以下で売られている(ただし送料に注意)。ただ,自分にとってはSurface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)と併用できることが重要で,これが15V入力を要求することが難。特に安価なものでは,15V出力できないUSB PD AC充電アダプタが多いからだ。

今回以下に15V出力に対応したものをAliExpress上で探してみた。15V出力に対応したものだと,もっと安価なものに比べて1,000円ほど価格が上ってしまうのが大変残念。

Olaf 120W USB Type-C Mobile Phone Chargersは780円で送料無料。15Vは2.2Aまで。十分とは言えないまでも実用にはなりそう。そもそも,Surface Pro 5 (2017) LTEの専用ACアダプタは15V 2.58Aまでの出力のようなので,後に上げる3Aまで出るものに比して,電流過多にならない分逆に安心とも言える。

ただ,どのポートを使うかで給電量は変わるはずなんだが,そこについて詳細な記載がないのが不安。また,似たような形状の他商品では15V出力はサポートしてないので不安。

Asometech GaN USB Type C Charger は1,352円で送料は “Shipping: 303円 , or free over 1,500円”。PDで15Vは3A出る

写真だけで判断すると,USタイプのプラグの場合折り畳めそう。もっともコンパクトな筐体とは言えないが,家で据え置きで使うような場合は問題にならない。

Toocki 67W GaN USB C Chargerは1,711円で送料無料。PDで15Vは3A出る。上記Asometechのものに比べると,写真で見る限り筐体は若干小さいようだが,プラグが折り込めるかは不明(あまり期待できない)。

Mineoショップオンライン申込みの方法

自分がはじめてマイネオを使おうとしたときに,同居人にもそれを勧めるために書いた文章。

  1. 以下URLから https://mineo.jp/shop/online/counter/
  2. 以下を選択:
    • ソフトバンク回線
    • デュアル回線
    • マイそくライト(最大300Kbps)←重要
    • 10分かけ放題
    • 端末はそのまま使う
    • 端末は,SIMフリー,Xiaomi,Redmi Note 10 Pro
    • Sプラン
    • その他オプションは不要
    • SIM受取は店舗
    • MNPを申し込む
    • 受取店舗はmineoショップ 神戸
    • 受取日時として1/31 午後①(12:00~15:00)
    • eoIDとしてお母さんのそれを利用…したいんだがお母さんの本人確認書類を求められるので今回は諦めるお母さんのeoIDで割引は受けられないようなので諦める僕のeoIDも使えない(既に自分用回線に適用を受けているため)。上記理由でeoIDは新規に作成することになる。
    • 紹介用URLとして別途送るそれを利用←重要
    • お申し込み方法は「通常のお申し込み」
    • ここから後は確認が取れてない
  3. 事務手数料が0円になっていることを確認する。SIM発行手数料が発生するのはいたしかたない。

はじめてのマイネオ

Mineo(マイネオ)に初めてトライすることにした。メインの回線を楽天モバイルにポートしたら音声通話もままならなくてえらい目にあったのが最大の理由。初めてなのでMineoについては知らなかったことがいくつもあった。まとめておく。

実店舗とMineoショップオンライン

オンラインのみかと思い込んでいたが実店舗もあり三宮にも「Mineoショップ」が一軒ある。即日開通にも対応している。垂水にも一軒あるが,こちらは「サポート店」「Mineoショップ」とできることが違うようだ

さらに驚いたのが,Mineoショップオンラインという,オンラインで申し込み、店舗で受け取りというハイブリッドな申込みも可能なこと。今月末まで日がないので,今月中の回線切り替えは不可能かと思ったが,これのおかげでギリギリできそう。

事務手数料の無料化

昨今は事務手数料も4,000円弱となり,かなり痛い存在。可能な限り抑えたいが,0円にする方法が3通りある(ただしSIM発行手数料はそれでも発生する):

2番目,3番目の手段を知らなかったときに慌ててエントリーパッケージを購入してしまったが,不要であった。後でカスタマーサービスに連絡し返品処理してもらった。過去に同様なことをしたことがないということを確認した上での特別処理だそう。

エントリーパッケージについては「Web申込み専用」と記載していたのにも関わらず,Mineoショップオンラインでの申込みでも使えそうだったし,紹介用URLも実際使えた。提携サイトからの申込みによる割引も効いているようだった。さすがに重複適用はされなかったが。

ここで重要な注意があり,これらはプランとしてマイそくスーパーライトを選ぶと適用されないので,申込み時は別のプランを選ぼう。 “マイそくスーパーライトは mineo のエントリーパッケージが使えない件も気になる | ハローモバイルワールド” にも同様の記載が。後で別プランに変更すればいいだけのこと。

追記: マイそくスーパーライトにはコース変更できませんでした…。

以上を踏まえてMineoショップオンライン申込みの方法を同居人向けに書いた

eo光絡みの割引

関連会社なので,eo × mineoセット割というのがあり,セット割期間中はeo光ネットの月額料金が330円割引だそうだ(Mineoの通信費ではなく)。

例によってマイそくスーパーライトは対象外。しかし,250円/月のスーパーライト(最大32Kbps)の上のクラスのプランは,ライト(最大300kbps) で660円/月。通常の差額は410円だが,うち330円が割り引かれるのなら,実質の差額はわずか80円。それならばライトを選ぶ人もいるだろう。32Kbpsでのデータ通信は,さすがにないよりまし程度の意味しかないが,300Kbpsも出れば相当に実用になる。以前UQの節約モードでいろいろ試したが,Skypeでの音声通話など全く問題なかった。

「eo光ネットとmineoを同一eoIDでお申し込みの場合自動でセット割が適用」だそうだから,そうするのが手間がかからない。ただし,後出しでの申込みも可能

適用条件・注意事項のうち,以下が重要:

さらに,eoポイントが溜まっていれば,それを使ってMineoのパケット追加もできる。ちなみに最近特典がしょぼくなってる気が。以前はストリーミング・メディア・プレーヤAmigo 7xJPとの交換もでき,なかなかよかったんだが。

自分はBiglobe eo光を使っているが,どうもeo光独自のキャンペーンは利用できなさそうだ。⇦ 3月にeo光に問い合わせて確認した。

転送電話サービスは無料,留守番電話サービスはソフトバンク回線のみ無料

転送電話サービスを無料で提供しているのには驚いた(ソフトバンクプラン(Sプラン)の場合; ドコモプラン(Dプラン)の場合: Auプラン(Aプラン)の場合)。MVNOやサブブランドではそうでないことが多いからだ。Ahamo, Povoは全く提供していないし,Linemo, Y.uモバイルなどは有料のオプションをつけなければならない。

留守番電話サービスについてはどの回線かによって差があり,ソフトバンクプラン(Sプラン)は無料。Auプラン(Aプラン)の場合,ボイスメール(標準サービス)自身は無料なんだが,有料のお留守番サービスEXへの加入が必要。しかも,いずれにせよどちらも新規申し込みを受け付けてない。ドコモプラン(Dプラン)では有料の留守番電話サービスがあったが,これも新規申し込みを受け付けていない。世の中の流れに流されようとしているということだろうか。

ソフトバンクプラン(Sプラン)のみいまだに提供している上無料だというのは,人によっては大きな選択要因になるだろう。今回公式回線なのでちゃんと留守電が受けられることが自分には重要。

ただ,その代わりというわけでもないのだろうが,非通知通話を自動拒否するのはソフトバンクプラン(Sプラン)では「ナンバーブロック」と呼ばれていて有料Auプラン(Aプラン)では無料ドコモプラン(Dプラン)でも無料。端末自身にその機能があることも多いのでそれで用が足りると言えば足りる。ただ,最低限「番号を通知してかけ直して」と発信者に伝えるのが望ましいが,端末にその機能はない。その意味でキャリアが自動応答でそれを伝えてくれるのは意味がある。ところが,ソフトバンクプランでは,応答メッセージが選べるものの,はっきり「番号を通知して」が含まれるものはなく,有効性が疑われる。

留守電に話を戻すと,転送が無料なら,以前からやっている “かけ放題+データ定額回線に無料で留守電機能を付加する” の方法が使える。かけ放題回線でないなら転送のための通話料は自分に発生してしまうが。それも厭うのであればソフトバンクプラン(Sプラン)を選択すればいい。かけ放題オプションに加入していれば転送のための通話料が発生しないかどうかは確たるところがわからない。

カケホ割!

今回Mineoを検討した理由の1つはカケホ割!Wayback Machine; Archive Today)を利用したかったこと。

電話専用パッケージなんていうのをわざわざ設けているので,何か特別なのかと思いきや,なんのことはない,要はマイそくスーパーライトとかけ放題オプションの単なる組み合わせ。

大画面で筆圧感応ペン対応タブレット

最近書いた電子書籍関係の記事の索引を作った

お絵かきと電子書籍を読むことが主目的のタブレットを探していてSurface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)を中古で購入したこの件に関する自分用写真アルバム)。老人向けタブレットとして思いのほかよいということに気づいて,もしもう1台同様な大画面のタブレットが欲しくなったら,どういう選択肢があるのか知りたくなった。お絵描きできるよう筆圧検知ペン/スタイラスに対応しているのも要件。

結論

費用は全て本体のみでキーボードやペン/スタイラスは別。

Chuwi UBook X ProはIntel Core i5採用機で,ChromeOS Brunchや,Android (BlissOS?)のインストールもあり?と思える点からいい妥協のように思えるが,ペンの質について大したことがないというふうのレビューがあるし,今のところ実際にChromeOS Brunchや,Android (BlissOS?)のインストールに成功したという話もきかない。パネルのドライバーが用意されるまでは肝心のパネル操作ができることは期待できない。

Windowsをタブレットモードで使うと使いづらいことは Surface Pro 5 で体験済み。だとすると,もう割り切って,最初のAndroid機2機種から選ぶのが無難なのかも。

Surface Pro中古 (12.3″)

たまたま “初売り価格から+23円のみ Surface Pro中古16,800円で買える-イオシスセール品 : 白ロム中古スマホ購入・節約法” というニュースが。自分が買ったときにはタイプカバーが付属していた。かつ,この機種はCPUとしてCore m3-7Y30を採用しているが自分のSurfaceが採用しているCore i5-7300Uに比べてかなりパフォーマンスが劣るタイプカバーを別途買うと7,000円とかするようだし,重いし,で微妙。ただ,この画面サイズのタブレットとしてみると,MS純正でハードウェアの信頼性は高いだろうし,ありかも。

とはいえ,タブレットとして快適に使えるようにするには,Chrome OS BrunchないしFydeOS,はたまたBlissOSを自力でインストール必要があり,誰にでもできることではない。いずれにせよAndroidでWidevineはL3だし(下図),かなりの割り切りが必要。しかし割り切れるのなら悪くないというのは実体験としてわかっている

追記: “PRODIG 秋葉原店 on X: “🔽週末SALE🔽 📣1/26(金) 19:00~WEB先行販売\(^o^)/ ❄️——店舗&WEB (ECサイト)——❄️ 【中古良品】Surface Pro5 4GB/ SSD128GB / CPU:Core m3 ✅キーボード/電源アダプタ付き ✅180日保証 税込16,800円 大特価‼️ 商品詳細👉 https://t.co/ymxyDWtgqY https://t.co/ZIcbAZLFI9” / X” だそうだ。スペックはイオシスのとほぼ同じだがキーボードつき(純正タイプカバー?)なのがよい。ただ,それでもあまりお得感はない。

iPad Pro (12.9″)

このクラスの画面サイズなのはiPadではiPad Proのみ。その12.9インチ版とApple Pencilとを組み合わせるのは確かに最強なんだろうが,Apple Pencil 2に対応するiPad Pro (12.9″) 第3世代以降だと中古品でも簡単に10万円超えする手が出ない。

Lenovo Tab P12 / Xiaoxin Pad Pro (12.7″)

Lenovoが12.7インチの巨大タブレットを5万円で発売してしまったので買ってみた【Lenovo Tab P12】【指紋&顔認証+microSD+GPS対応】 – YouTube

Lenovo Tab P12にそっくりな高性能なのに安い12.7インチタブをAliExpressで買ってきたので開封レビュー【Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7(2023)】 – YouTube

New Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7 2023 Snapdragon 870 LCD Screen 144Hz 8GB 128GB/256GB 10200mAh Android 13 Tablet Original ROM – AliExpress 128GBで3.5万円

Xiaoxin Pad Proの方は,何年製かでスペックが違うようなので要注意。 “Xiaoxin Pad 2022” という記事をかつて書いていた。

【3.4万円】Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7(2023)を買ったメモ Google設定とか – ROM焼き試験場” によれば中華ROMのままGMSの導入は可能なよう。Widevine L1。

ただし, “スナドラ730G搭載レノボXiaoXin Pad Proレビュー!【高い質感と快適動作で4万円】” によれば,Lenovo Tab P11相当の前機種では Widevine L1 であるのに関わらず Netflix アプリが使えない,とか。しかし, “(1) What pen options do we have for Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2023, 12.7″ ? What protocol Xiaoxin Pad Pro is using for it’s stylus pens? : stylus” では

User avatar

level 3

Yes this tablet does support HD streaming on Netflix and Amazon PrimeTV.
Playback Specification
Digital Rights Management
Widevine: L1
Version: 16:0.0
System ID: 29063
Playback
Maximum Playback Resolution:
Full HD
Supported Hardware Codecs:
VP9 (Secure) AVC-High (Secure)
HDR Capabilities: None

(1) Lenovo Tab P12 Pro and Precision Pen 3 are bad products : Lenovo” 不満噴出。

Use-other-pen-on-lenovo-p12-pro – English Community – LENOVO COMMUNITY” Lenovo P12 Pro では Renaisser Raphael 520 が使える,と。それはSurface Pro 5用に購入した520Cの姉妹機種。 “Tab P12 Pro : Frequently Asked Questions (FAQs) – Lenovo Support US” によれば,Lenovo Tab P12 Proの指定すペンはLenovo Precision Pen3

37. What is the supported protocol of the Lenovo Precision Pen 3?
MPP 2.0.

ということなので,確かに520Cは使えそう。

Question – [TB371FC] XiaoXin Pad Pro 2023 12.7 Sharing and support | XDA Forums

Xiaomi Pad 6 Max (14″)

デカいし競合より安い、Xiaomi Pad 6 Max登場! – すまほん!!Xiaomi Pad 6 Max 14

14インチ以上のAndroidタブレットは正真正銘数えるほどしかなく、現在販売されているものであればGalaxy Tab S8/S9 Ultra(14.6インチ)とLenovo Yoga Tab Extreme(14.5インチ)、そしてこのXiaomi Pad 6 Maxの3機種のみ。Tab S8/S9 Ultraは言わずもがな、Lenovo Tab Extremeも日本円に換算して16万円以上する代物であり、「安価に巨大なタブレットが欲しい」というニーズを一挙に引き受けてくれそうです。

Xiaomi Pad 6 Max 発表!巨大14型タブレット!Snapdragon 8+ Gen 1搭載で約7.6万円~! – ガルマックス

Xiaomi Pad 6 Max 14 Snapdragon 8+ Gen 1 Octa Core 14″ 2.8K 120Hz Display 10000mAh Battery 67W Fast Charge 50MP Camera Mi Tablet – AliExpress 本体のみで8万円弱

追記: “【朗報】「Xiaomi Pad 7」まさかのSnapdragon 8 Gen 2搭載か、人気の格安タブレットが20万円級の超高性能で圧倒的お買い得に | Buzzap!” という噂が。ProがOLED化するのはそれはたしかによい。

Chuwi UBook X Pro 2023 (13″)

UBook XPro 2023 – Chuwi(ツーウェイ) 公式サイト 日本の公式ショップでも専用H7ペン付きで6万円切り(CHUWI UBook XPro 2023 | i5-10210Y | 8GB+512GB – CHUWI JP Store)

【PC短評】使って再認識したWindowsタブレットの良さ。絶妙スペックの「CHUWI Ubook XPro」 – PC Watch

4,096筆圧レベル対応のワコム製スタイラスペン「H7」も別売りで用意している。超低遅延などが謳われているのだが、筆者が試した限りではそこまで低遅延というイメージではなかった。細かい描画も不得手という印象が拭えず、あくまでもスケッチもしくはメモ書き用途と割り切ったほうがいいだろう。

CHUWI 2023UBook XPro i5-10210Y windows11 タブレットPC 13.0インチ 8GB RAM+512GB5万円強。CPU として Intel Core i5 を採用しているのでChromeOS もインストールできる。別売りで4096レベル検知可能なWacomの筆圧ペンが使えるそう。ちなみにキーボードも別売り。

ただ,Chuwi製品がどれくらいのクオリティなのかはわからないが,iPadはおろかSurfaceのクオリティにも匹敵するとは思えない。Gigaスクールのために納入されたChuwi機が大量に故障した,という事実もあるし

Chuwi Ubook XPro 2023 review: 13-inch Windows tablet at $399” に詳しめのペンの評価がある。

結局中古Surface Proは老人向けタブレットとして思いのほかよかった

最近書いた電子書籍関係の記事の索引を作った

Surface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)を中古で購入したこの件に関する自分用写真アルバム)。もともとお絵かきと電子書籍を読むことが主目的のタブレットを探していて,偶然セールをやっていたので手に入れたものだが,購入して1年以上たち,やっと電子書籍を読むのに使い始めた。

重い(本体だけで812g)が,12.3”の大画面は老人向けには,想像を超えてよかったように思う。あくまで,ChromeOS (Brunch版)をインストールし,その上でAndroidアプリを使用しながらの感想だが。固定フォーマットの電子書籍であっても,もともとの紙のイメージがA4より小さければ,全画面表示だとオリジナルより大きく表示されるので,衰え行く視力に苦しむ人間としてはとてもありがたい。これのメリットの大きさは実際使ってみるまで自分でも実感できなかった。この画面サイズの良さを知ってしまってからは,もう10インチほどの画面で電子書籍を読む気はしない。

ただし,単に読むだけならいいものの,メモ取りをしたりする方法についてはいまだに模索中。

電子書籍を読むだけでなく,筆圧感知型ペンを購入し,画面フィルムも貼りお絵描きアプリで遊び始めもしている。iPad Pro + Apple Pencil 2の組み合わせにはかなわないんだろうが,合計3万円でお釣りが来たこの組み合わせは,私のようなビンボ人にはちょうどよかったのではないかと思っている。

ただ,中古機の悲しさでバッテリ持ちが悪い。バッテリ駆動できるのは長くて2時間程度。外出先での使用には不安がある。別途用意したUSB PDのACアダプタと,USB Type-CとSurface Pro用充電端子間の変換アダプタを持って出ている。

あともう一点発見が。Surface ProはノートPCとしてもタブレットとしてもつかえるいわゆる2-in-1式端末なのだが,切り替えはわずらわしい。タイプカバーを本体裏側に回し込んでタブレット式に使うことはできなくはなくても,やりづらい。なので,ノートPCスタイルからタブレットスタイルに切り替えるには,やはりタイプカバーを引っ剥がすことになるが,これが地味に面倒。特に外出先だと,引っ剥がしたタイプカバーをどこに置くのかが問題になる。

そんな理由で,一連の作業の中では切り替えを頻繁にやるのは実際にはやらないように思う。ノートPCとして使うのならノートPCとして使い,タブレットとして使うのならタブレットとして使うことになる。1台しか使えないのならこのような2-in-1スタイルは必然なのかもしれないが,許されるのならノート/デスクトップPCとタブレットを別に用意し,それらを併用するのが理想的なのだろう。

それもあって,もし新規にもう少し軽くてバッテリ持ちのよいタブレットを入手するなら,という観点から考えられる選択肢を “大画面で筆圧感応ペン対応タブレット” にまとめた。

CalibreでのPDF中間ファイルの扱い

最近書いた電子書籍関係の記事の索引を作った

電子書籍におけるPDFの最適化” に述べたような方法で,Calibre で使用するためのPDF電子書籍は処理している。処理は2段階で,最初にOCRを適用し,次に余白を削除。この過程で複数の中間PDFファイルが作成される。本当に必要なのは最終成果物だけではあるが,中間PDFファイルもその電子書籍用フォルダ/ディレクトリに残しておきたい。

しかしこれはトラブルを引き起こす。 “Multiple versions of PDF – MobileRead Forums” にあるように,Calibreは特定の電子書籍1本のためのフォルダ/ディレクトリには,1つのファイル形式に対してファイルが最大1個ある状態しか想定していない。PDFファイルが複数あるという状態は想定外。したがって,Calibreアプリから,あるいはネットワーク越しにCalibreサーバのWebページから特定作品のPDFファイルをダウンロードしようとすると,たいがい望むものではないものがダウンロードされる(自分の経験上最初に作られたもの)。

対策は気づいてみると当たり前で,上記記事にあるように,最終的に使うものを除いて,ファイル拡張子を .pdf 以外にすること。その上でCalibreからエキスポートすると望ましいPDFファイルが得られる。どうも当該フォルダ中からPDF形式のファイルという基準だけで選んでいるようで,ファイル名はなんでもよさそうだ。

自分の場合,PDFそのものがオリジナルではなく他形式からCalibreで変換した結果PDFが得られている場合が大半なので,他形式のオリジナルはきちんと保存してあり,Calibreの変換能力に今後も頼れ,他の変換も確実にできると思うのなら,中間ファイルは削除してしまってもよいだろう。1本100MBを超えるファイルもあるので,その場合電子書籍1冊あたり中間ファイルだけで200MBなんかになる。積もると容量を食いそう。とりあえずまとめて圧縮してしまうのも手か。

エキスポートの際メタデータ,ファイル名の書き換えも行われる。Calibreが変換の上生成したPDFファイルのファイル名は,Calibreのコンベンションでタイトルを中国語読み,日本語読みしたものをローマ字表記していて極めて分かりづらい。今の自分のPDF最適化のワークフローだと途中でメタデータが落ちてしまうのだが,これが回復されるのは想定外のメリット。

なお,エキスポートされるファイル名のコンベンションは変えることもできるもよう。自分はとりあえず不満はないが。

Android版Play BooksアプリはPDFビューワとしてはいまいち

最近書いた電子書籍関係の記事の索引を作った

Google Play Booksを自分の電子書籍管理の中心に据えるつもりだったが,PDF形式のものに対して以下のようにいろいろ不満が募ってきた。

  • PDF電子書籍には単に物理本のページをスキャンして得られた図の集まりとして構成されているものがある。これにOCRで文字認識させてそれを透明文字で挿入させることができるが,そういったものをPlay Booksにインポートした場合,文字が選択できない。 普通の,文字情報がしっかり入っているPDFでも,Play Books上では文字が選択できない。Play Booksではコメント/アノテーションは本の中の特定の文章・フレーズに対して付するものであり,特定ページに付したりはできないため,結局PDFの電子書籍に対してコメント/アノテーションが一切つけられない
  • PDF電子書籍には,しおり/ブックマーク機能で目次が入ってることが多いが,それが全く表示されない
  • 埋め込みメディアは完全に無視される。せっかく頑張ってメディアを埋め込んだPDFファイルを作成してもPlay Booksアプリで見る限り,埋め込んだメディアがあることすらわからない
  • アップロードできるファイルに100MBのサイズ上限が課されている(Googleによる公式の文書が見つからないが経験からもこれは正しい)。スキャンした画像から構成されるPDFファイルではこの制限を超えてしまうことがある。とりあえず,OSSで無料のPDFsam Basicで分割したりして暫定的に対処しているが,不便なのは否めない。
  • せめてライブラリ(文字通り)として利用し,その必要があればそこからダウンロードしてそのデバイス上のアプリを使う,という使用法をしようと思っても,Web UIではエキスポートできるのに,モバイルアプリではそれができない。モバイルアプリでは通常事前にデバイスに書籍データをダウンロードをしているはずだが,どこに保存されいているかがそもそもかなり状況依存であるのに加えて,直接アクセスするにはroot権限が必要なよう。ただ,モバイルデバイスでもブラウザからアクセスしてエキスポートすることは可能。

ちなみに,Google DriveにPDFファイルをアップロードしそのデフォルトビューワで見ると,少なくともテキストの選択はでき,それに対してコメントをつけることができる。画像として紙面をスキャンしたものにOCRで透明テキストを乗せているものでもそう。しかも,そのPDFファイルを他人と共有するとそのコメントも見えるという。ただし,そのコメント機能の趣旨は,問題点を提示する,ということなので,自分や共有を受けた他人が,「解決した」としてしまうとそのコメントは消えてしまう。さらに,Google Driveのデフォルトビューワでは埋め込みメディアがあるということはわからない。

では代わりに何を使えばいいか結論は出てないが,以下は今のところのメモ:

ただし,これらはコメント,しおりの同期の機能はない。どうもこういう電子書籍リーダアプリでは,同期すると言っても,しおりとか読み終わった箇所の同期に限られるようだ。Moon+ Reader ProFBReaderもそう。コメントはもっと大事だと個人的には思うのだが。ReadEra Premium(2,400円)は “Synchronize books, documents, reading progress, bookmarks, and quotes with Google Drive on all your devices.” と言っているが,コメントがつけられるかは疑わしい。

The Sad, Avoidable Downfall of the E-Book Reader Aldiko – Planet Geek!” ではAldikoからAldiko Nextへのアップグレードを嘆いている。

Lithium: EPUB Readerは有償機能としてGoogle Driveを介したコメントの同期もできるようだが,残念なことにEPUB専用。

eBoox: ePub PDF e-book Readerは完全無償アプリのようだが, “Sync files for Android devices” という点で異色。試してみると,要求されるのはGoogle Driveのログイン情報だけで,ともかく全部自分がアップロードした電子書籍を無条件にGoogle Driveに同期する模様。本ごとの個別指定はできそうにない。コメントはそもそもつけられそうにない。

結局自分の欲しいようなものどんぴしゃりのは見つかってない。のちのちLibrumのモバイル版が出てくれば要件を満たすかも?

筆圧感知ペンに対応したお絵描きアプリ

Surface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)を中古で購入したこの件に関する自分用写真アルバム)。その理由の1つが,筆圧感知ペンを使ったお絵描き。手書きメモもやりたい。ペンを選定し,画面フィルムの選定した

主にChromeOS Brunch上での使用を前提。最近一旦使えなくなってしまったがなんとか復活させた。Chrome OS本体で動作するアプリは期待できないので,Androidで動作してくれればよい。

望ましい特徴は以下:

  • 筆圧検知型スタイラスに対応(必須)
  • 理想的にはAndroid/Chrome OS, Windows, Linuxの全てに対応
  • プラットフォームにまたがったファイル形式の互換性
  • できれば無償

以下なんかを参照。

MediBang Paint メディバンペイントは基本無料だが,サブスク型のプレミアム版がある。OSSではない。Android版,iOS版がある。Windows版,MacOS版は「MediBang Paint Pro」となっている。それらの派生製品と思われる「ジャンプPAINT」にはAndroid版,iOS版,Windows版,MacOS版がある( “「ジャンプPAINT by MediBang」『少年ジャンプ』公式の無料マンガ制作アプリ – 窓の杜” )。いずれもLinux版はない

KritaはOSS。Windows, MacOS, Linuxをサポート。なぜか強調していないが,Android版はあるiOS, iPadOS版はない

Surface Pro 5上のChrome OS BrunchのAndroidでは,メディバンペイントは「どうしたの?」と思うほどペンの反応が悪い。Kritaにはそれがない。

Sketchbookは昔アマゾンのアプリストアが日替わりだかで有償アプリを短期間無償で提供していたときにインストールしたような覚えが。Wikipediaの説明によれば,かつてはAutodeskの製品だったそうで,自分の記憶とも合致する。ウェブサイトがあり,Android版だけでなく,iOS版,Windows版,Mac版もあることがわかる。ファイルフォーマットに互換性があるかはわからない。

Tayasui Sketchesには度肝を抜かれた。水彩画の感じを極めてうまく再現している。一部機能が有償のいわゆるフリーミアムだが,有償プロ版は1,000円ほど。買いきりでサブスク式なのは好印象。Android版ヘルプ)の他,iPhone/iPad版他,Mac版まである。ただ,アプリとしては別扱いのようで機能も同じではない。Windows版,Linux版はない。例えば,iPhone/iPad版にはiCloudに保存することができるがAndroid版にそれに相当する機能はないようだ。つまり,簡単にデバイスにまたがった編集はできない。

Artrage 有償ArtRage – Wikipedia

ibis Paint X – Apps on Google Play アイビスペイント – お絵かきアプリ Android/iOS/Windows版がある(Mac版がない)。絵を描く工程を動画にできる。漫画作成がメイン?

Adobe Illustrator Draw – Apps on Google Play

電子書籍リーダLibrumの第一印象

最近書いた電子書籍関係の記事の索引を作った

無料でEPUBやPDFのほか7万以上の書籍を自由に読めてWindows・Linux・macOSなどで同期できる電子書籍リーダー「Librum」レビュー – GIGAZINE” を見てLibrum電子書籍リーダについて調べてみた。以下Windows版での話。

現在Win/MacOS/Linux版しかない。iOS/Android版は予定されてはいるようだがまだ公開されていない。自分の場合,例えばプログラミングをしながら解説書を読む,といったとき以外は,タブレットで読書することを考えているのでモバイル対応は欲しい。

現在自分が使用しているGoogle Play Booksのリーダに対する最大の不満は,PDFファイルの文字を選択することができず,そのコピーもハイライトつけもコメントつけもできないこと。Librumでは少なくともPDFファイルの文字選択ができることは確認できた。それに対してハイライトをつけることもできる。ただ,まだコメントつけはできない模様。ただし,この機能はいずれ実現されるよう

複数デバイス間でデータ(電子書籍本体データおよびコメント等のデータ)が同期されるのはよい。そのためにサーバにデータを保存する必要がある。無料で2GB分の容量が与えられて,それ以上は有償,ということだが,自前でLibrum-Server: The Librum serverをホストすることもできるのは良心的。複数デバイスからの同時アクセスを想定してサーバにしているのだろうが,何らかの形で一般ストレージで実現できると(例えばGoogle Driveなど)利便性はより高まったろう。

決定的に残念に思うのは,協業に対する配慮がまったくないこと。純粋な電子書籍リーダというより,無料で入手できる電子書籍を読めるためのリーダ,という趣旨で作られたようだから,あくまで一人での読書だけが念頭におかれていて,協業は全くの想定外だったのだろう。もっとも,電子書籍リーダとは一般にそういうものなんだが。

しかし,共同でプロジェクトをやっていて,皆で同じ本を読むようなことは普通に起こると思うので,コメント,ハイライトが共有できることは大いに意味があると思うのだが。特にサーバまで実装するのであれば。今まで自分で調べた範囲で,この問題に対処しようとしているのはHypothesisのみ。もっともHypothesisそのものは電子書籍リーダではなく,電子書籍リーダのコメント/アノテーションつけの部分だけ担当する。

Surface Pro 5 LTEをWindows 11にアップグレード

Surface Pro 5 (2017) LTE(非公式な名前)を中古で購入しChromeOS Brunchをインストールした。がChrome OSのアップデートをしようとして,ログインできなくなってしまった。結局全く同じバージョンを再インストールするはめになったが,ついでにWindowsも10から11にアップグレードすることにした。Windows 10 Home/Proは 2025年10月14日まではサポートされるようではあるし,いつまでこのSurfaceを使うかわからないが,念のため。

本来はできない。ただ,通常できないのはTPM 2.0に非対応であることが理由なことが多いのだが,当該機はTPM 2.0に対応している。プロセッサも第7世代Core i5でWindows 11にアップグレードできてもよいようなものだ。なので,アップグレードできないことにご立腹な人たちもいる

自分はというと,既にお古のNEC LaVie Z PC-LZ750SSBに無理やりWindows 11をインストールして,そのまま常用しているので,それと同様に粛々と進めるだけ。アプリや設定は維持。その後ExplorerPatcher: This project aims to enhance the working environment on Windowsを使ってWin11でもOpen-Shellを継続使用。その後現時点で可能な限り更新プログラムを適用して終了。

Windows 11 and Secure Boot – Microsoft Support” ではSecure Bootを勧めている。Chrome OS Brunchのインストール時に無効化したのでそのままにしておく。もう一手間加えると有効化できるのはわかってはいても手間だ。