「Xperia Acro IS11Sをほなみん化してみた」に従って、元々はAuで使っていたSony Ericson Xperia Acro IS11SにカスタムROMを入れてみた。HonamiとはXperia Z1のコードネームで、これに似せたUIのROMである。
Androidとしてはバージョン4.0でICSとなる。ハードウェア的にAcroに相当する(と思われる)Arc Sを対象にしたKitkat ROMも既に出ているが、IS11Sはブートローダをアンロックできず、そのためその状態でインストールできる最新のROMがICSだ…のような記述をどこかで見かけた。
1. ICS化
「Xperia acro IS11S を純正ICS 4.0.4化。」に従う。
必要なFTFファイルは、以下から入手:
- 「IS11S ベースバンド 4.0.1.B.0.112 の ftf ファイル」はXPERIA arc/acro/ray/PLAY のroot化手順 (3/28Update対応版)から
- 「LT18i ベースバンド 4.1.B.0.587 の ftf ファイル」は[Index] Xperia ARC/S [LT15i/LT18i] Roms/Kernels/Root/Mods & Tools (Daily Update)から。
Flashtoolは日本語解説なんかも見ながら導入。FlashTool Xperia Driver Packが別途公開されているが、本体パッケージに同梱されているので特に別途インストール必要はなかった。
指示ではamss_fs_akane.sinを抽出することになっているが見つからない。「Xperia acro IS11S ICSアップデート」では「(もしくはamss_fs.sin)」となっているので、それで代用。
2. ICSをroot化
「ICS 化した IS11S の root 権限を取得。」ではカーネルのダウングレードと”[ROOT] Rooting Toolkit for Xperia 2011 ICS [FW:.562]{LOCKED & UNLOCKED BOOTLOADERS}”を組み合わせる方法が紹介されているが、.587のビルドでそのままコマンド一発でroot化できる方法が”{{NEW}} One Click Root [4.1.B.0.587/.431/ 4.0.2.A.0.62] {Arc S / Arc / PRO}“に紹介されているのでこちらを利用。
3. CWMのインストール
x-PartsというCWMをインストールしてくれるというアプリ(旧名: ‘Xperia CWM Auto-Installer’)があり、素のIS11Sにもモデル名偽装でインストールできたという情報もあるが、自分がやったらうまくいかなかった…と思った。
なので「IS11S に CWM(ClockwordMod)入れたお( ^ω^)」に紹介のある、”Easy CWM Recovery install“をやった。それでうまくいったようだったが、あとでリカバリを起動してみると、x-Partsでインストールされたと思われるのが起動された。何が起こってこうなったのか自分にはわからない。
4. Honami ROMのインストール
やっと本番。ここまで来れば、”[ROM.ICS.13] [Arc/S.Pro] [Xperia Z1 Honami ROM_Superlative Edition] [Both BL] 28.02.14“に従ってCWMから一発で導入。
5.(おまけ) Link2SDのインストール
この段階で「ほなみん化」は完了しているのだが、少ないRAMを極力有効利用できるようLink2SDを導入。
“ICS Mount SD all EXT4“でext4はサポートされてないことがわかったので、Ext3でフォーマット。ほっとくとFATだった。
ちなみにMiniCM7ではExt4もサポートしていた。台湾ROMを積んだHTC JでもExt4がサポートされていた。
6. (おまけ)SD Boosterのインストール
このROMではCPU governorも設定できるようになっていて感心したのだが、SDカードのキャッシュ値をいじれるようにはなってなかった。そこでSD Boosterをインストールしてキャッシュをデフォルト値であるようである124KBから1024KBに増やしてみた。どの程度効果あるかは不明。
ストックROMではルート化してLink2SDを駆使してもメモリ不足でまともに動作しなかった(ただし、システムアプリの削除まではやってなかった)のが嘘のように快適に動作する。もうAuのSIMカードを刺しても携帯電話としては使えないわけだが、「ほぼスマホ」としては全くストレスを感じさせることなく動作する。512MBしか内蔵メモリがないとはにわかには信じがたい。UIも実に美しい。
日本では携帯事業者の施策の結果、2年毎に端末に替えないほうが損なような状況になってしまっているが、そんな必要はあるのかとつくづく思う。特にスマホはあっというまに飽和状態になった気がする。一般用途にはデュアルコア端末で十分すぎるパフォーマンスがあるのではないか。
参考:
XDA上のXperia Arc Android Development
「Sony Ericson Xperia Acro IS11Sを「ほなみん化」」への4件のフィードバック