AuからPovo2.0なるオンライン専用プランが発表され,その非標準な利用法について考えてみたりした,9月29日9:00amから提供開始ということで,珍しくきちんと起きて手続きした。
結局,Auの通常回線契約2本だけではなく,UQ回線契約2本,合計4本移行した。どれも積極的に利用しない回線だったので維持費を抑えることが目的。前者は最近のiPhone SE投げ売りキャンペーンを利用するために作ったもの。後者はキャッシュバック目的に契約しこちらは実際使っていたのだが,ソフトバンクのiPhone SE投げ売りキャンペーンを利用するために作成した回線が別にあり,自分の外出時データ通信のニーズはそれで用が足りてしまう。ソフトバンク回線はブラックリスト入りを避けるため半年維持せざるをえないが,UQ回線の方はPovo2.0移行により維持費を抑えることができ,しかも短期解約扱いにならない(すぐ後で説明),ということで,それを利用することにした。
ただし,最初に手続きしたAuの2回線は問題なく通るだろうが,UQの2回線,いきなり合計4回線になるということもあり,審査が通らない可能性もあると思っている。現時点で最初に申し込んだAu 1回線のみについてSIM発送準備中という連絡が来ている。
それまでに調べたことと実際の手続きを通じて知ったことをまとめておく。
短期解約扱いにならないか?
- マツモトさん@157 9/27 によるとAuの通常契約から乗り換えた場合,元の契約が短期解約されたとは見なされない。
- UQのチャットでUQも同様だと(右図)。
ただし,Auの契約期間は引き継げないということなので,元の契約は短期解約扱いにならないとしても,Povo2.0の契約を短期で解約すると短期解約扱いになる可能性が高い。
SIMの交換
UQからの番号移行でSIMカードの交換が必要なのはいいとして,Au回線から移行した場合はどうかというと, “povo1.0/povo2.0比較表|povo から新プラン povo2.0 がスタート” によればやはりSIMカードの交換が必要とのこと。Povo1.0への移行では必要にならない,ということなので,Povo1.0への移行を間に挟むとSIMカードの交換が回避できるのでは,と考えるわけだが,Povo1.0から2.0への移行時にはやはりSIMカード交換が必要になるとのこと。
元の回線契約での解約月の料金の扱い
UQ, Auとも元の回線契約での解約月の料金は日割り計算になるので特に月末での番号以降に拘る理由はない(UQについては右図)。
初期費用
最後まで気になったのが初期費用。「0円」としつつ,実際には「さしあたり」「当面の間」課金しておいてその分その後の通信費に充当することで精算する形を取る,というのはAuの常套手段。”povo/au/UQ mobile 間の移行に係る提供条件書” なんかを見ると,少なくともPovo1.0についてはそのような措置が取られていたことが伺える。
長く契約を維持し通信量がかさむのであればそれで問題はないかもしれないが,そういうつもりがないときには地味に問題になる。自分もこれにかつてやられた。
そもそも基本0円維持が目的だとすると,3,300円なりをトッピングで使用し切るのに時間がかかる。もっとも,いずれAuかんたん決済は利用できるようになるようだから,Au Payプリペイドカードにチャージすることで,Au側のいわば負債分を使い切ればよいのだが。
実際に申し込み過程で初期費用に関して表示されたのが上。結局さしあたり初期事務手数料はかからないと考えてよいのか?
UQからの番号移行
UQからの番号移行に関してはAuからのそれにはない要件があった。
- MNP予約番号取得が必要 ー UQのチャットではAu/UQ/Povo間の移行でMNP予約番号はいらない,と繰り返し案内されていたにもかかわらず,UQからPovo2.0への移行では要求される。
- eKYCを利用した本人確認 ー 初めての経験。本人確認書類を正面から撮るだけでなく斜め上からも撮るように指示されたり,顔写真を正面からだけでなく,上を向いた状態,左を向いた状態でも撮影するよう求められた。
ちなみに,でんき割の適用を受けていたが,9月分料金にも割引が効くように,SIMカードが仮に今月中に届いても切り替え作業は10月に入ってから,ただしなるたけ早く。UQで解約月料金には割引が入らないので(シラトリさん♂@0120-929-818 9/29 12:20pm)。
留守番電話機能が実現できない
使用端末自身に(簡易)留守番電話機能が用意されてなければ,Povo2.0では留守番電話は実現できない。これはかかってくる電話を受けもらさないことが重要な層には大問題だろう。それはそもそもPovo2.0のターゲット層ではないのかもしれないが。
まず,自分で直接確認していないが,留守電(留守番電話)機能はないとのこと。しかも,着信転送をサポートしていない。転送さえできれば,IP電話番号に電話転送させて留守電代わりにすることができる。
Povo2.0の利用法の一つとして考えていたのは,フルのかけ放題が必要な方に利用してもらうこと。しかしこの方にとって留守電機能は必須だろう。端末としてはHuawei Nova Lite 3をご用意したのだが,この端末には一部の機種にあるような簡易留守録機能はなさそうだ…。
その他
- 同一名義では5回線まで。
- 以下だそうで,Au IDの統合をしていると面倒なことになっていた。
<au IDに複数のauまたはpovo1.0の携帯電話を登録されているお客さまへのご注意事項>
・同一のau IDから複数の携帯電話をpovo2.0に移行される場合、大変お手数をおかけしますが、2台目以降は、MNP予約番号を取得のうえ「他社から変更」を選択してお申し込みください。 - ほぼ0円で維持することが目的なので,SIMカードはAuのGratinaガラホに入れるつもりをしていたんだが,公式対応端末にはなぜかKYF37しか入っていない。SIMロック解除済みの他のGratinaガラホでも使えるだろうとは思うがやってみないことにはわからない(参考: “いまさらながらAuガラホGratina 4G KYF31” )。