よかれと思って高齢者のAndroid端末を交換したら大変なことに

老人のスマホデビューを助けるには” などという記事を書いた。これは自分の成功例を元にしていた。このほどその方の乗り換え(MNP)のお手伝いをした。今までもシニア仕様とはいえガラホとかではなくちゃんとしたAndroidスマホ(京セラ製かんたんスマホ 705KC)をお使いになっていたので,いわゆるスマホデビューではなかった。とはいえ今回特にシニア仕様ではない一般的Androidスマホに機種を交換することもあり,自分がスマホデビューに関してポイントだと思っていたことは再度全てしっかり押さえた。しかし,結局のところいろいろ思惑が外れて結構大変なことになっている

かけ放題必須,という要件があったので, “フルのかけ放題必須のご老人の携帯電話プラン” に書いたことをベースに,「60歳以上通話割」のあるUQにSIMカードのみで乗り換え(1万円分のキャッシュバックあり)。でんきセット割の適用はご本人曰く「めんどくさい」ということで,とりあえずペンディング。機種は既に自分が持っていた新品のHuaweiのNova Lite 3をご用意した。

そもそもUQにしたのは,歩いていけるお近くのエディオンにUQの販売部署があったから。今までワイモバイルを使用してきたが,問題があるたびご本人はこのエディオンに足を運んで店員に助けてもらって解決してきたらしい。それの二番煎じを期待していた。Nova Lite 3を選択したのも非常に意図的で,かつてUQが扱っていた端末であることを確認して,端末についてエディオンに聞きに行った際に,「うちでは扱ってない/扱ってなかった端末ですから」と相手にされないことは避けたつもりだった。

さらに,DSDV (SIMカード2枚挿し可能)で,今後4 MNOのどのネットワークでも使えることも確認していた。これで今後特定のキャリアに縛られることなく,自由にキャリア間を乗り換えることができるだけでなく,SIMカード2枚挿しも可能なので複数のキャリアを組み合わせて使うこともできるようになる。705KCはSIMロック解除していても基本ソフトバンク/ワイモバイルのネットワークでしか使うことが想定されていないため,事実上ソフトバンク/ワイモバイルとの回線契約で使うことしかできなかったが,そういう制約からも開放される。

Nova Lite 3のセットアップに関する細々したことは “Huawei Nova Lite 3のセットアップ” に。

ところが。今日ご本人から伺ったのだが,なんとエディオンのUQの担当店員は「うちで購入したものでなければお手伝いできません」とヘルプを拒否したらしい。今までワイモバイルの担当店員からはそのような扱いは一切受けなかったということだったので,これは全く想定外の事態。しかもこのワイモバイルの契約と端末購入もこのエディオンでやったのではなかったのに。

エディオンのような家電量販店のUQ売り場でなく独立したUQショップでは扱いは違うのかもしれないし,UQ本部の電話でのサポートはあるとそのエディオンの店員には言われたらしい。しかしUQショップ(Auショップを含め)はその方がパッと行ける生活圏にはないし,電話でのサポートはお互いに画面が見えないから非常に大変になるのは目に見えている。私の判断でこの乗り換えを進めた以上,ご本人がスマホの扱いに困ったら最終的には私が全て面倒見なくてはならなくなった。これがなんといっても今回最大の想定外。

もう一つの大きな想定外は,シニア仕様とはいえAndroidスマホを今まで3年ほども使ってきたのだから,Androidスマホの使用にはある程度慣れておられるだろう,という見込みが全く外れたこと。表面的なUIであったり操作法ももちろん重要なんだが,そういう作りになっている原理を理解していれば,多少表面的な操作法が変わってもすぐ慣れられる。これをなんとなく期待してしまっていたのだが,実際のところは,本当に表面的な理解しかなかった。もしそうであれば,操作法が全く同じでなく多少とも変わると「全くわからない」になってしまうのか。これが2番目の想定外。

3番目の想定外は,この方が,今までスマホとはいえ,ときどきご自分の好きなアプリをインストールして使っていた以外はカスタマイゼーションの類は一切していなかったこと。今まで使ってきたスマホのホームアプリ(launcher)はシニア向けにカスタマイズされたもので,新しいNova Lite 3ではそれにまぁまぁ近い簡易ホームアプリを使うことにした。といってもまぁまぁ近いというだけで,操作性を似させるためには相当に手を入れなくてはならない。これはご本人の技量を超えることで私が代行しなくてはならなかったため大変時間がかかる。説明も含めて4~5時間かけたがそれでも全て終わっておらず,再度ご自宅にお邪魔して残りをやらなければならない。

余談だが,今まで使用されてきた京セラ製かんたんスマホ 705KCについては,「たいしたことしとらんくせに高い金取りやがって」と思ってたが,今回一般向け機種と細かに比較すると実は結構よく考えられていたこともわかった。例えば読みやすいフォントを採用しているということだけも,老人には大きな意味がある。また,画面下にハードウェアキーが3つある,というのは老人にとっては重要な特徴だ。というのは,老人は皮膚がかさつくので,タッチパネルがなかなか反応しないことがあるからだ。その点でハードウェアキーは無敵だ。非常時に助けを求める必要があることも考えると,これは地味に有意義だった。それがなくなった今,iTag BLEトラッカーを非常ボタンとして流用することなどを検討しているが,これがうまくいくかどうかはまだわからない。画面が少し大きくなったのはよいのではないかと個人的には思っているが,ご本人がそれをどう評価なさるかはまだわからない。

今にして思うと,結局のところ私のエゴを押し付けただけなのかもしれない今までのワイモバイルの契約は実は条件がよくなかった。かけ放題がなければならない,というのがきつい制約で,その時点ではあれでもベストな選択肢だった。そうとはいえ,あんなプランを選ばなくてはならなかったというのは私の大きな悔いとなっており,2年縛りからは契約更新期間中に逃れてはいたものの,機会があればワイモバイルから乗り換える機会を虎視眈々と狙っていた。最近もっと安価なプランが他のキャリアから提供されるようになったので,そちらに移っていただいた。しかしともかく結果的には,特に機種を交換したためいろいろとご不便をおかけしているようで大いに反省している。

よかれと思って高齢者のAndroid端末を交換したら大変なことに」への4件のフィードバック

  1. ピンバック: Huawei Nova Lite 3 | あくまで暫定措置としてのブログ
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