Huawei製モバイルルータSpeed Wi-Fi NEXT W05

楽天モバイル(MNO)のSIMカードが使えるルーター” で,主に楽天モバイル(MNO)が使えるようにと中古品を購入したHuawei製モバイルルータSpeed Wi-Fi NEXT W05の話(それに関した写真の自分用アルバム)。

これの基本情報は以下:

Web UIでの設定操作

WifiでW05に接続した上で,http://192.168.100.1 ないし http://speedwifi-next.home でWeb UIに。

ユーザ名は “admin”,パスワードは IMEIの下5桁モバイル用UIではプロファイル(APN設定)が編集できない(既に設定してあるのを選択はできる)ので,モバイル機器でそうしたい場合「パソコン用画面」を選択する

本体の画面が点灯している間はWeb UIで操作できない。

楽天モバイルのサービスがフルに使えるようにするためのファームウェアダウングレード

ファームウェアのバージョンは2019年1月リリースの11.450.09.13.824。その後11.450.09.20.824になるさらに新しいバージョンが同年8月に公開されている。これが最新版で自分のW05にもこれが入っていた。楽天モバイルのサービスがフルに使えるようにするため,具体的にはバンド3を有効化するにはダウングレードが必要。これはソフトバンクのSIMカードを挿して使う場合にも重要。

この辺の事情は, “楽天モバイル(MNO)のSIMカードが使えるルーター” でいろいろ調べたが,今は “Rakuten UN-LIMITでWIMAXルーターW03,W04,W05を使う!設定と注意点まとめ! | 節約するなら『SIMから!』”  によくまとめてあるのでそれを読めばよい。必要なファイルもそこから入手できる。この記事に書いてることはここで重ねては書かない。

ただ,自分がこの通りにやってダウングレードしたのだが,Web UIにローミングの項目がない。UQ版のファームウェアなのだろうか。以下で触れるAndroidアプリを使えばローミングに関する操作はできそうだが…。

接続後即オンラインアップデートを無効化する…のだが,おそらくダウングレード以前にその設定をしていればどうもファームウェアのダウングレード後もそれは他の設定(APN情報等)とともに保持される模様。ただ,自分は他の理由で一旦リセットしたので,再度無効化が必要だった。

ファームウェアのダウングレード後のバンド3の有効化については “WiMAXルーター「W03」「W04」「W05」のBANDを固定させる方法”  , “楽天モバイルMNO(UN-LIMIT)をWiMAX「W05」で使う設定方法の解説と速度” 。ここで使うAndroidアプリは以下。後者が前者の機能を内包していると思う。

参考: “価格.com – 『W06はSIMフリーですか?』 HUAWEI Speed Wi-Fi NEXT W06 [ブラック×ブルー] のクチコミ掲示板” より。

W04は2018年12月のアップデートで、W05は2019年1月のアップデートで、W06は発売日より、Band3の他社SIM利用は塞がれています。
おそらく、昨年KDDIにBand3の周波数割当が行われた関係かと思います
したがって、他社SIMでのBand3利用は今はできません。W04、W05に関しては以前のファームウェアに戻せば使えます。
また、Band41に関しては、W03より塞がれています。

それと、Band42に関してはドコモ側の仕組みの問題でドコモ系SIMは使えません


>また、Band41に関しては、W03より塞がれています。

書き方が悪かったですね。
Band41はW03より塞がれており、他社のBand41は使えません。ということです。

結論から言うと、「SIMフリー」と言う言葉の定義として、自社以外のSIMを受け付けるという程度の話でしかなく
KDDIグループの販売するWiMAX2+の機種に関しては、他社のSIMを受け付けても、他社SIM利用でのBandを塞いでいるケースが多く
「純粋なSIMフリー」とは言えません。

また、他社SIMは受け付けますが、一部自社SIMを受け付けません
具体的には、W05、W06、L01s、L02などのnanoSIM機では、旧来のW04以前のmicroSIMをSIMカッターでnanoサイズにしても受け付けません。

この現象を合わせて考えても一般的な「SIMフリー」とは程遠い仕様となっています。

Auの音声回専用VoLTE SIMカードが使えない

最近 “2020年10月の携帯回線整理予定” のプラン2. を実行に移し,Auで2回線契約した。ただし,その皮算用は大幅に外れてしまってそこそこの損を出してしまったので,その回線を他人に貸し出していくらかでも費用が回収できないかと考えている。

そのAuのAndroid端末用で音声回線VoLTE対応SIMカードをW05で使えないかと試してみたが,どうしても使えない。このSIMカードはau Nano IC Card 04 (VoLTE)。 “au ICカード – Wikipedia” 参照。

  • SIMカードが種別がマッチしない?
  • APN接続情報が誤ってる?

…といった可能性を考えたが,結局のところ,現在LTE NET契約をしている形なのだがそれでは通信専用機器での使用ができず,LTE NET for DATAが必要,というのが真相のようだ。 ⇒カスタマーサービスに念のため問い合わせたら,「データMAX 4G LTEはスマホ用のプランなのでデータ通信機器では使えない,モバイルルータープランのようなデータ通信機器専用のプランで契約して専用SIMカードの発行が必要」とのこと。

これが本当なら,プラン云々はさておき,W05で使えるSIMカードはAuのものであれば,au Nano IC Card 04 LEである必要がありそうだ。UQのSIMカードは音声契約したものでもW05で何の問題もなく使えたし,ソフトバンクのSIMカードでW05を利用している人が多くいるということはソフトバンクのSIMカードも普通に使えるということなのだろう。それなのに,同じAu用のSIMカードで使えないものがあるとはなんたること。AuがSIMカード種別を細く分けていろんな制約を課してくる,ということは今後のために覚えておこう。そういえば,以前もAuの複雑なSIMカード状況に混乱したのだった…。

それは同時にW05は本当の意味でのSIMロックフリーではない,という意味でもある。DC-unlocker.comはW01, W02, UQ版W03, UQ版W04はSIMロック解除できるとしているので例えばW04を選択して,SIMロック解除していればこのような問題は回避できたかも知れない⇐正しくない。すぐ後にあるように料金プランそのものをデータ通信専用のものに変えないと使えない,というのが少なくとも公式の見解。

音声通話用端末であってもiPhone 8以降のiPhoneにはau nano IC Card 04 LEを付与するようだから,そういったiPhoneを持ち込んでSIMカードを変更できれば少なくともSIMカードの種別の問題は突破できるはず…と思ってさらにカスタマーサービスに問うと,Auでは音声回線プランとデータ通信プランは完全に分けられているので,仮にそうやってSIMカード種別をW05に適合するようにしたとしても,音声回線プランでは通信できないと…。LTE NET for DATAを追加で契約したら,とかそういう小手先の手段では済まないらしい。う~ん,制約多すぎて使い勝手悪いですよ,Auさん。

(以下LTE NETからLTE NET for Dataへのオプション変更で使えるようになると思っていたときの記述)W05で今まで試したUQ回線,楽天モバイル回線ではそのような問題が全くなかったので頭に浮かばなかった。ドコモですら随分昔にデータプランでも「spモード」を契約可能にしたのに,Auがそのような「昔のやり方」をいまだにしているとは思わなかった。

今までの自分自身の経験を通して,「サービスはいいがバカ高いドコモ」,「トラップ満載でユーザから搾り取ろうとする態度が露骨なソフトバンク」,「地道にまっとうなことをやるAu」という印象だったのだが,Auを見る目が変わった。SIMロック解除が当たり前になりつつ今,複数のSIM種別を用意して,SIMカードの使い回しを意図的に抑えているのも小賢しくて好きじゃない。

AuのW05のマニュアルは “au Nano IC Card 04 LEに対応” としている(マニュアル, p13)。UQでも同様確実に確認できたわけではないが,au Nano IC Card 04 (VoLTE)でもLTE NET for Dataを別途契約すれば使えるのでは,とどこかで示唆されていた。⇒上に書いたSIMカード種別に関するところを参照。

今までそんなことは考えたこともなかったが, “WiMAX2+ SIM変更問題スレ” によればW05は,PLMNが44051のものはOKで,44050のものは駄目だという。その意味で,W05は真にSIMロックフリーではない。ただ,手持ちのSIMカードについて調べてみると44051なのでこれが繋がらない理由ではない。なお,Auのモバイルルーターは,歴史的事情で~50にのみ対応,~51にのみ対応,双方に対応,といったものがあるようなので今後要注意。DC-unlocker.comはW01, W02, UQ版W03, UQ版W04はSIMロック解除できるとしている

APNについては “WiMAX2+ UQ版, au版 と APNについてまとめ | 安いwW は(改め… – 楽天ブログ” を見てみた。そこに掲載されたAPN情報は,LTE NET用のそれとは違う。要はLTE NET for DATA用のAPNのようだ。後者を試してみたが繋がらず。デフォルトの “Internet” プロファイルがそれのはずであるが,念のため自分で入力したプロファイルとの双方を試したがどちらも駄目だった。

海外SIM設定忘備録 | mixiユーザー(id:1660135)の日記” を見て,ひょっとしてローミングでなんとかなるんじゃ,と期待したがそう都合よくいかなかった。

充電

QuickCharge 3.0に対応しているとは予想外のメリット…って思ったが,どうやらガセのよう。Auのマニュアルには明確な記載がないが,UQはQC3.0には対応していないと明言している。”WiMAX 2+ Speed Wi-Fi NEXT W06 part5” (コピー)

182名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウー Sa45-jvSr)2019/11/18(月) 23:07:57.11ID:FJ/BcDT4a
なにをいまさら

W03・・QuickCharge2.0
W04・・QuickCharge3.0
W05・・PD1.0/QuickCharge2.0
W06・・PD2.0
(中途略)
ちなみにQuickChargeはDATA通信を行って、ポイント間で電圧と電流を変動させてるので
あいだにクレードルが入るとそれが出来なくなる、かつ、本体とクレードル間のデータ通信が出来なくなるから
クレードルを使うとQuickChargeが効かなくなるって言う理屈ね

これが正しいのならQC3.0には対応していなくてもQC2.0には対応している。以前のメイン端末はAu版Galaxy S5 SCL23だったのだが,これがQuickCharge 2.0をサポートしていたため,ヘタってきた充電池対策にQC2.0をサポートする製品をいろいろと購入していたのでそれが使える。モバイルバッテリもQC2.0対応だし,自分が所有するUSB ACアダプタは外に持ち歩いているものも含めて何台かがQC2.0対応だ。

今自分がメインで使ってるOppo R17 Neoも,楽天モバイル回線を使うために購入した同じくOppoのReno Aも,QCには非対応。うちによく来る人が以前Xperia XZを使っていて,これは確かQC2.0か3.0対応だったと思うが,この人もQCに対応しないHuawei P30 Liteに乗り換えた。なので残ってるQC対応デバイスはモバイルバッテリだけかと思っていたが,意外なことに1台増えることになった。もっとも最終的には据え置き運用になる可能性もあるんだが…。

ルータにUSBケーブルで直付

元々は固定回線を置き換えることを考えてW05を入手した。それに関して “WiMAX 2+ Speed Wi-Fi NEXT W06 part5” に有益な情報。

9名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウー Sa43-a0vD)2019/10/22(火) 16:59:44.54ID:cRsiqZw3a
191 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウウー Sa67-pba6)[sage] 投稿日:2019/07/06(土) 10:49:27.86 ID:mwrupwDOa
>>8を参考に夏ボで安めのASUSルータ(RT-AC68U)買ってみた
一通り、WLANの設定とかLANの設定を終わらせて、背面のUSB3.0ポートにW06を接続

WAN設定のプライマリWANをUSBに変更(デュアルWANはオフ)
https://i.imgur.com/LorUJ6i.png

インターネット接続のWANタイプもUSBに変更

USBモードをONにして、「Androidスマートフォン」に
https://i.imgur.com/qr4i2lB.png

それだけの設定で、W06のUSBからクレードル同様になった
RT-AC68Uの5GHz、2.4GHzのWiFi同時使用可能、有線LANも普通に使える
https://i.imgur.com/cJjmmRh.png

従来機の専用クレードルよりは高いけど、スマホのUSBテザリングも使えるし
他のクレードルの無いモバイルルーターも使えるからいいねこれ
専用クレードルは専用になっちゃうけど、これなら汎用性あるから使いまわしがきく

「安め」というASUS RT-AC68Uは1万円超え

ただ,そうこうするうち,「1年間無料」につられて楽天ひかりと契約してしまったので,W05をそういった用途に使うのは先になりそうだ。

追記: 以下のようなツイート発見。

この点, “Huawei製モバイルルータSpeed Wi-Fi NEXT W05をUSBモデムとして使えるルータ” でもう少しだけ掘り下げた。

ソフトバンク回線で使用

W05は昨今よく見られるソフトバンク回線を使ったデータ通信サービスを利用する人たちにも人気のよう。それについては, “LINEモバイルのSB回線simをSpeed Wi-Fi NEXTで使う | okitaomoteさんの掲示板 | マイネ王” 。とりあえず自分には関係ないので特に調べてない。

ケース/カバー

W05用ケースはあるにはあるが,3,500円で入手した本体に2,000円のカバーを買うのは馬鹿らしい気がして,安く上がらないか主に百均でいろいろ見てみた。

百均で入手したジッパー付き小物整理用透明袋は,袋の作りはしっかりしているし,外から内容物が一目瞭然でその点よい(写真)。本体だけでなく,USBケーブルや,写真には入れていないが充電用USB ACアダプタも入れてひとまとめにできるのもいい。海外から客人があったときにW05を使ってもらうのにこの形でお渡しした。ただ,落下などによる衝撃には無防備に等しい。実際既に角に傷が入ってしまってる。誰かがどこかで落としたということ。

セリナで入手した “Separate Box LONG” はなかなかいいサイズ(写真)で,本体を保護するという観点からもよい。理想的には内側にクッションを入れたほうがいいだろうとは思うが。

モバイルルーターはその性格上,一旦電源を入れたら一日入れっぱなしになることが多いと思うので,このケースに入れてかばんに放り込んでおけばよい。

充電ケーブル等付属品を合わせて入れきれないのが少し残念。自分で使う際には付属品をどうせ別途持ち歩いているのでこのケースに入れる必要ないが,客人に使わせるときには合わせて入れられるのが望ましい。

ダイソーで売られていた「携帯ゲーム機ケース」もなかなかいいサイズ(写真)。頑強性では前のプラスチックケースには明らかに劣るが,ないよりもし程度の保護効果はあろうし,なにより色がピッタリ合う。充電ケーブルやUSB ACアダプタもそれぞれ小型のものなら合わせて入れることができよう。

 

Huawei製モバイルルータSpeed Wi-Fi NEXT W05」への11件のフィードバック

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  2. ピンバック: SIMロック解除済みAuガラホKYF39では同じAu SIMカードが当然使える | あくまで暫定措置としてのブログ
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