追記1: “価格.com – 『楽天MNO APN』 携帯電話何でも掲示板のクチコミ掲示板” も参照。
追記2: 楽天モバイルが公式のAPN情報をウェブサイトに掲載している。この記事の以下の情報と基本線は変わらない。この設定をしてもやはりR17 Neoが接続できないのも変わらない⇒その後データ通信だけはできるようになった⇒楽天リンク (Rakuten Link)も使えるようになった。
自分でも驚いたが,幸運なことにこの10月初めに楽天モバイルの無料サポータープログラムに当選した。かけ放題回線を失って不便を感じていたところにこれはありがたかった。
データ通信のためには,それまで使ってきたUQモバイル回線のターボモード/節約モードの切り替えを自動で行う方法を調べたり,あるいは日本国内の無料の公衆wifiサービスについて調査していた(さらにAndroid端末で公衆Wifi使用時VPNを併用する方法も)が,それもとりあえずは考える必要がなくなった。
さらに,下旬からイタリア旅行の予定があり,そこで無料で海外ローミングサービスが使えるのは非常にありがたく,実際手持ちの端末のOppo R17 Neoでイタリアのみならず,ストップ・オーバーした韓国でもデータ通信できた。
現時点でMNOの楽天モバイルの携帯電話サービスは限られた指定機種でのみ使用可としている。SIMロックフリー,ないしロック解除済み端末にSIMカードをさせてAPNを設定したらOK,というわけにはいかない。わかってる人ならたいがいの機種で使えるようにできる,としている人もいるが,明らかに自分はわかってない人なので,伝聞で集めた情報をまとめておきたい。
主な情報源は以下の2つ:
最初に指定機種での開通が必要
ここが最初の難関だった。 “ASCII.jp:楽天キャリア開始前から大きくつまづく (2/3)|石川温のPCスマホニュース解説” にも同様な話が出ている。
指定機種の中からもっともコスパのよさそうなReno A(のちのち売却することも考えて)を購入する気は満々だったんだが,ずっと在庫切れ。
SIMカードの申し込みと端末購入は別でいいとのことだったので,とりあえずSIMカードは申し込み,配達された(2回線分2枚)。が,イタリア旅行に発つまでに端末が手に入らない。やむをえず,MVNOの楽天モバイルの某実店舗で事情を説明して頼み込み,店舗にテスト用に置いていたAquos Sense2だかで開通を試みてもらった。1回線目は無事開通,2回線目はなぜかできず。ちなみに,この2回線目は,自分でReno Aを手に入れた今でも開通させることができていない→その後カスタマーサービスと2週間ほどやりとりしてやっと開通できました。
1回線だけだが開通できていたのがイタリア旅行では本当に役に立った。国内で楽天モバイルのネットワークに繋げられないOppo R17 Neoだが(その後データ通信だけは可能に),海外では問題なくローミングできたからだ。
さて,今は公式サポート機種である楽天版Reno A 128GBを所有しており,それで4枚全てのSIMカードで通信ができる(最初にMVNO楽天モバイル店舗でコケた1枚は今だに駄目→できましたので全5枚が使えます)。一方,それ以前より所有しているOppo R17 Neoでは全く成功していない(その後データ通信だけは可能に)。以下によると,その前機種であるR15 Neoではデータ通信はできるというから,何か自分の設定が誤っているのであろう。わかっている人がやると,こんだけうまくいくというのに…。
…なんだが,わかっている範囲でキーと思われることが以下。
優先ネットワークをLTEOnlyに
自分は4G LTE/3G Network Secret Settingというアプリを利用して,LTEOnlyを設定。
Oppo R17 Neoではこの優先ネットワークの指定に困難があった。詳しくは, “Oppo R17 Neoで楽天回線が使えた!ーデータ通信だけだが” を参照。
バンド3への固定
バンド3への固定が勧められてるがそれはなぜ?以下見るとAuローミングを前提にするなら,CAの観点からは18/26が良さそうに思えるのだが…。
IMS
“Ims”という特殊なAPNを追加するとVoLTEができるかも,という話。 “格安SIMの利用に必要な「APN」ってそもそも何? (2/3) – ITmedia Mobile” によれば
特別なAPN“ims”
原則として重複することがないAPNですが、例外もあります。その中の1つが“ims”です。これはVoLTEのために使われるAPNで、一般のデータ通信とは用途が異なります。VoLTEに対応したスマートフォンを国内の別のキャリアや海外のキャリアで利用する際にもVoLTEが使えるよう、特別扱いとなっています。これは、あくまで今後の活用を想定した規定であり、現時点では、国内SIMを取り付けたスマホを海外のキャリアでローミング利用する際にVoLTEが利用できるのは、ごく一部のケースにとどまっています。
…なんだそうな。
このことは以下のReno AのAPN解析の結果とも合致する。
“APN編集で「APNタイプ」に[,ims]を付け足すとVoLTEで繋がるようになった!(備忘録) | ゆうこりんと山田キャメロンさんの掲示板 | マイネ王” という報告もあり,これは “ims” という別のAPNを用意するのではうまくいかなかったので,APNの一部のAPN Typeの値に “,ims” を追加したらVoLTEできた,という話。
テザリング制限?
以下の記事に,テザリング制限がある可能性がある,ということとその回避法が出ている。ちなみに,楽天モバイルはOrange社のローミングサービスを利用しているとのこと( “楽天モバイル、仏Orange社と戦略的提携 海外ローミング分野で – TRAICY(トライシー)” )。
- “楽天モバイル、推奨端末 APN に「テザリング」制限ありの可能性・・・ | Skyblue“
- “【検証】楽天モバイルの海外ローミング「テザリング」制限を突破する | Skyblue“
- “【朗報】楽天モバイル SIM の海外「テザリング」制限が解除された可能性・・・ | Skyblue“
推奨(?)APN設定
以上をまとめると,”【MNO】 楽天モバイル総合スレ 12通話目 : スマホ“にあるように,以下が推奨(?)APN設定となるはず。後で発表された楽天モバイル公式のAPN情報とはdun⇒tetherの違いがあるが,どちらが本当の正解なのかはわからない。Oppo R17 Neoではdunでテザリングできている。知り合いがOCNモバイルOneで入手したHuawei P30 Lite (SIMフリー版)で楽天モバイルSIMを利用し始めた頃テザリングができず,APN設定でdunとなっていたのをtetherに変えたらテザリングできたのだが,今確認すると元々あったAPN設定(dun版)の方でテザリングできてる…。
APNの正解
APN rakuten.jp
MCC 440
MNC 11
APN タイプ default,supl,tether
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6ims APN
APN設定例
APN ims
MCC 440
MNC 11
APN タイプ default,ims
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6
“価格.com – 『楽天MNO APN』 携帯電話何でも掲示板のクチコミ掲示板” の書込番号:23296813(2020/03/21 12:41)では「テザリング専用APN」として以下をあげている。
APN tethering.rm-n.jp
MCC 440
MNC 11
APNタイプ tether
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル iPv4/IPv6
ベアラー LTE
APN設定の他の可能性
“価格.com – 『楽天MNO APN』 携帯電話何でも掲示板のクチコミ掲示板“にも説あり。
端末側が持っているVoLTE通信可能なキャリアのリスト
…といろいろやってみても,結局ひっかかるのがここのよう。どうやら端末側で,VoLTE通信可能なキャリアのリスト(ホワイトリスト)を持っていて,それをチェックして,そこに今接続しているキャリアが入ってなければ,通信を遮断してしまうのだそう。当然楽天モバイルが公式にサポートしている機種ではこのホワイトリストに楽天モバイルが含まれているのであろう。
以下にあるように,Xiaomi端末ではこのキャリアチェックをしないように設定できるので,この問題を回避できるそうな。
以下のような力技もあるにはあるようだが,とても自分の手には負えない。
端末がサポートするバンドによる通信遮断
余談:音声通信テスト方法
余談:5回線もどうするの?
自分用に1回線,友人用に1回線,自宅のホームLANのための光ファイバインターネットサービスの代替としての運用に1回線…が決定済み。こんなのいろんなことに使えるのであって困るもんじゃないです。
「MNOとしての楽天モバイルが思うように利用できない」への17件のフィードバック